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【誕生石特集:5月】時代を超えて愛される5月の誕生石を紹介

【誕生石特集:5月】時代を超えて愛される5月の誕生石を紹介

日本の5月の誕生石、エメラルドと翡翠。どちらも太古の昔から世界中の人々から愛され、王族などの高貴な人が身につけていたとされる歴史ある宝石です。深い緑色が美しい、魅惑の5月の誕生石について紹介します。

5月の誕生石の成り立ち

1912年にアメリカの宝石商組合(現在のジュエラーズ・オブ・アメリカ)が選定して定めたものをベースに、1952年にアメリカ宝石小売商組合など複数の団体によって制定された5月の誕生石はエメラルド。日本においては、1958年に全国宝石卸商協同組合によって誕生石が制定された際そこに翡翠が加わり、以来そのふたつが日本の誕生石として親しまれています。

エメラルド

ダイヤモンド、ルビー、サファイアに並び、世界の4大宝石と呼ばれているエメラルド。「エメラルドグリーン」と呼ばれるように、美しい緑色の象徴ともされるこの宝石は、かつてエジプトの女王クレオパトラがこの石を愛したという有名な伝説が象徴するように、古くから人々を魅了し続けています。高品質のものが産出される鉱山が少なく、その採掘量も年々減っていることから、近年その希少性が上がっている宝石でもあります。

▼エメラルドの詳細はこちらの記事を参照
https://l-co.jp/magazine-emerald/

翡翠(ヒスイ)

透明感のあるエメラルドと比べ、艶のある深い緑色がオリエンタルな魅力を醸し出す翡翠。アジア圏での人気が特に高く、かつて西太后が愛した石としても知られています。最古の翡翠は日本の糸魚川から算出されたものと言われており、約5000年前の縄文時代中期には縄文人が翡翠の加工を行って祭祀や呪術に用いたり、装身具や勾玉などとして身につけたりなど、珍重されていたとされています。

【5月の誕生石】紀元前4000年の昔から人々の心を虜にするエメラルド

その昔、眼や神経を休める天然の精神安定剤と考えられていたとも言われるほど人々の心を癒し続けてきた緑の石、エメラルド。時の権力者がお守りとして身につけていたともされ、今なお世界中で愛されるエメラルドの魅力を紹介します。

【5月の誕生石】紀元前4000年の昔から人々の心を虜にするエメラルド
Gecko Studio/ stock.adobe.com

5月の誕生石エメラルドの特長とは

エメラルドというその名が「緑の石」を意味するサンスクリット語に由来されると言われるように、鮮やかな緑色が美しい宝石。3月の誕生石アクアマリンと同じベリルの仲間ですが、ベリルの中でもエメラルドはより地中深く圧力の高い過酷な環境で結晶化するため、高級な宝石には珍しくインクルージョン(内包物)が多い石です。そのため、透明度が高く鮮やかになるほど希少価値が上がりますが、「傷のないエメラルドを探すのは、欠点のない人間を探すようなものだ」と言われるほどそれは困難なことで、愛好家の間ではそのインクルージョンをも魅力のひとつとして認められています。かつてヨーロッパでは、エメラルドを光にかざすと草木が茂っているように見えることから、そのインクルージョンをフランス語で「庭」という意味の「ジャルダン」と呼び、エメラルドのことを「天国の庭が見える石」と呼んでいたという話も。大きく、色の濃いものが高価値とされていますが、エメラルドはインクルージョンの影響によって変わる照り(輝き)も評価の基準となっています。

エメラルドの歴史や言い伝えとは

エメラルドの歴史は古く、すでに紀元前4000年にはバビロニアの人々が売買をしていたらしいということが考古学的に証明されているそう。古代エジプトでは豊穣の女神パビスに、ローマにおいては愛の女神ヴィーナスに捧げられたと言われているように、神聖な石として崇拝されていました。古代ギリシアの英雄、アレキサンダー大王は戦に赴く時には必ず守護石としてエメラルドを身につけていたという伝説も。その中でも、最もエメラルドを熱愛した人物として有名なのが、クレオパトラ。専用の鉱山を持ち、自慢のエメラルドを各国の大使にプレゼントしたという話や、エメラルドを細かく砕いてアイシャドウとして使っていたという伝説も残っています。絶世の美女として名高いクレオパトラは、美しいエメラルドを武器に世を治めようとしていたのかもしれません。

エメラルドの石言葉、石の持つパワーとは

石言葉は、安定・幸福・繁栄・福徳・夫婦愛・恋愛成就・希望

古来より守護石とされ、疲労や心労を癒す石として珍重されてきたエメラルド。愛と美の女神ヴィーナスに捧げられた石とされていることからまさに「愛の象徴」とされ、身につけることで恋愛・結婚成就・夫婦円満をサポートしてくれると言われています。その美しい緑色は高いヒーリングの力を持っており、疲労や心労を取り除いてくれる心理効果があるとも言われています。「瞳を美しくする」という言い伝えもあり、目の疲労を癒してくれるとも。体や頭がスッキリすることで思考力や判断力が身につくとされ、物事を成就させるために必要な知恵を授けてくれるとも言われています。

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【5月の誕生石】日本の国石。オリエンタルな神秘の輝き、翡翠

アジア圏では特に人気が高く、日本とも深い関係性をもつ翡翠。エメラルドと同じく美しい深緑の宝石です。「とろっとした」と評されるその艶めきは、身につければ身につけるほど増していくいう不思議な宝石、翡翠の魅力を紹介します。

【5月の誕生石】日本の国石。オリエンタルな神秘の輝き、翡翠
kwanchaichaiudom/ stock.adobe.com

翡翠の特長

翡翠はダイヤモンドやエメラルドなど単一の鉱物でできている宝石とは異なり、さまざまな鉱物が集まってできている宝石。英語名ではジェイドと呼ばれ、その中にはヒスイ輝石からできている硬玉(ジェダイト)と、角閃石からできている軟玉(ネフライト)がありますが、日本で翡翠と認められている宝石は硬玉(ジェダイト)のみです。

翡翠という漢字には、「カワセミ」という読み方があり、赤と緑の美しい色彩を持つ鳥のカワセミが由来になっています。カワセミのような色彩を持つミャンマー伝来の翡翠と似ていることから、その名前が付けられたと言われているそう。翡翠と言えば柔らかいグリーンカラの印象がありますが、実は元々の色は透明。含まれる不純物によって色が変わり、緑、青、ラベンダー(薄紫)、赤など15種類もの色があります。緑色の翡翠はクロムもしくはマグネシウムが混ざったものです。また、翡翠は、身につければつけるほど美しくなる「色が育つ宝石」。その理由は、肌の油分が翡翠の艶を増してくれるからだそう。一般的に皮脂は宝石の汚れの原因となりますが、翡翠は乾燥に弱く、表面の油分が蒸発すると変色してしまうこともあるため、肌に触れている時間が長いほど美しい色になると言われています。

翡翠の歴史や言い伝えとは

世界最古の翡翠は日本の糸魚川で発見されたもので、約5億2000万年前にできたものと言われています。最古の歴史書である「古事記」にも翡翠について記されており、縄文時代には縄文人が翡翠の加工をはじめ、その後の新石器時代には武器や道具、勾玉などの装飾品として用いられていたとされています。ところがそれは昭和になってからの研究で明らかになったもので、日本では奈良時代以降翡翠の産出が途絶え、産出されないものと思われていました。ところが1935年に新潟県糸魚川市で翡翠の鉱脈が見つかり、その後の研究で日本は世界最古の翡翠利用国と判明。そのことから、翡翠は2016年に日本の国石に制定されています。

東洋や中南米では、翡翠は「皇帝の石」、「神々の石」と考えられ、金やダイヤモンドよりも格上の扱いをされていたといわれています。特に中国では「玉」と呼ばれて珍重され、彫刻の置物や装飾品に用いられ、西太后が愛した石としても有名です。中国や中南米では翡翠は不老不死、生命の再生をもたらす力を持つと信じられており、古代の王族の墓においては翡翠の小片をあしらった玉衣で貴人の遺体全体を覆われていたことが確認されています。

翡翠の石言葉、石の持つパワーとは

翡翠の石言葉は、繁栄・長寿・幸福・安定、など。

古くから、護符や魔除けとして利用されていた翡翠。ネガティブなエネルギーから身を守り、持ち主の魅力を伸ばしてくれると言われています。中国では、五徳と言われる「仁・義・礼・智・勇」を高める宝石として成功や繁栄をもたらす石と考えられ、神聖な儀式に用いられていました。達成したい目標や夢を持っている人にはおすすめなのが翡翠です。

繁栄をもたらすパワーも強く、身につけることで人徳を与える効果や支配力を与えてくれるため、コミュニケーション力を高めたい人や、人の上に立つ仕事をしている方に効果があると言われています。邪気を払う力も持ち、心に中にある雑念を消し、目標や夢を達成するための集中力、持続力を伸ばしてくれるとも。自分本来の才能を発揮しやすくなり、達成したい目標や夢を持っている人にはおすすめです。

ヒーリング効果も高いと言われる5月の誕生石、エメラルドと翡翠について紹介しました。それぞれ全く違う宝石ながら、古来より高貴な人々の心を捉え続けてきた魅惑の緑の宝石。ぜひその愛と癒しのパワーを身につけてください。

■この記事のポイントのまとめ 

5月の誕生石一覧
【5月の誕生石】紀元前4000年の昔から人々の心を虜にするエメラルド
【5月の誕生石】日本の国石。オリエンタルな神秘の輝き、翡翠

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