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【誕生石特集:9月】その美しく特徴的なカラーに目を奪われる、9月の誕生石を紹介


夏から秋へ、さらりと心地よい風を感じられるようになる9月。この季節にふさわしく、爽やかで心癒される色を持つ9月の誕生石は、サファイアとクンツァイト。美しい輝きを放つふたつの9月の誕生石について紹介します。

9月の誕生石の成り立ち

誕生石とは、1952年にアメリカ宝石小売商組合など複数の団体によって制定された、1年の各月ごとに割り振られた宝石のこと。国ごとに基準が異なるため、必ずしも世界中で統一されているとは限りません。日本では、全国宝石卸商協同組合が制定したものが正式な誕生石として認められています。

日本の9月の誕生石は長い間サファイアだけでしたが、2021年12月に誕生石の改訂が行われたことにより、クンツァイトが新誕生石として追加されました。クンツァイトが追加された理由は、この石の発見者である宝石学者ジョージ・フレデリック・クンツが9月生まれだったことが由来とされています。

一方、9月の誕生石としてはラピスラズリやペリドットが挙げられることも。これは、ラピスラズリがイギリスの9月の誕生石、ペリドットがフランスの9月の誕生石であることが理由と考えられており、世界基準で見れば間違いではありませんが、日本の誕生石として正式に認められているのはサファイアとクンツァイトのみです。

サファイア

抜けるような青空を思わせるブルーの輝きが神秘的なサファイア。ダイヤモンド・エメラルド・ルビーと共に世界4大宝石のひとつに数えられており、古来より特別な宝石として扱われてきました。代表的なブルーサファイアのイメージが強くありますが、他にもパープル、ピンク、グリーン、イエローなどカラーバリエーションが豊富であることも特長です。

▼サファイアの詳細はこちらの記事を参照
https://l-co.jp/magazine-sapphire/

クンツァイト

新誕生石として新たな9月の誕生石となったクンツァイトは、優しいライラックピンクがエレガントな宝石。見る角度によって色が変化する「多色性」を特徴として持っています。1902年に発見されたばかりのまだ歴史の浅い宝石であることから、その希少性と美しさにもかかわらず非常に手頃な価格で手に入れられることで、年々人気が高まってきています。

▼クンツァイトの詳細はこちらの記事を参照
https://l-co.jp/magazine-birthstone1/#9

【9月の誕生石】世界四大宝石のひとつ。多彩な色に魅了されるサファイア

9月の誕生石の代表格であるサファイア。旧聖書の時代から王族や聖職者の装飾品として愛されてきたという高貴な宝石です。澄んだブルーが特長的なサファイアですが、その色には独自の特徴が。その種類や歴史について紹介します。

【9月の誕生石】世界四大宝石のひとつ。多彩な色に魅了されるサファイア
Kaleb/ stock.adobe.com

9月の誕生石サファイアの特長とは

ダイヤモンド、ルビー、エメラルドと並んで世界の四大宝石のひとつとされ、数千年もの昔から愛されてきたサファイア。コランダムという鉱物から生成され、その中でも赤色のものがルビー、それ以外は全てサファイアとして分類されています。古来、ルビーとサファイアは別の宝石として認識されていましたが、1783年に同じコランダムの一種であることが判明し、学名化するために赤いコランダムをルビー、青いコランダムをサファイアと呼ぶようになったそう。その後、コランダムにはもっと多くの色があることが判明しましたが、それらは全てサファイアとして分類されています。希少性が高い人気のカラーを紹介!

ブルーサファイア

サファイアの中でも最も代表的な青色。中でも美しいとされているのが以下のカラーです。

コーンフラワーブルー

インドとパキスタンの国境にある山岳地帯カシミール地方で産出する、矢車草の色を表したベルベットブルーのサファイア。霧のかかったような幻想的な発色が特長で、サファイアの最高色として知られています。

ロイヤルブルー

コーンフラワーブルーよりも青味が濃く、やや赤みのある発色が特長。かつて英国王室でチャールズ皇太子からダイアナ妃に婚約指輪として贈られ、ダイアナ妃の死後、ウイリアム王子からキャサリン妃へ受け継いだ宝石としても有名です。

ライトブルーサファイア

定番のブルーサファイアと比べて青色が薄く、水色に近い爽やかな輝きが人気のライトブルーサファイア。美しい海のブルーを思わせる爽やさが特長のカラーです。

ピンクサファイア

赤いコランダムはルビーとして分類されていますが、その赤さが薄く表れたものがピンクサファイア。透明感のある可憐なピンクが可愛らしく、女性からの人気も高いカラーです。

パパラチアサファイア

「パパラチア」とはシンハラ語で「蓮の花の色」という意味。ピンクサファイアとオレンジサファイアの中間で絶妙な色加減をみせ、その希少性の高さから幻の宝石とも呼ばれるカラーです。

スターサファイア

光を当てると、まるで星のような白い六条の光を放つ「スター効果」もしくは「アステリズム効果」という特徴を持つスターサファイア。内包するルチルシルクと呼ばれる針状の鉱物の量がちょうどよいものだけが美しいスターサファイアになります。

サファイアというと青い宝石というイメージがありますが、このようにブルー以外のカラーバリエーションも豊富。他にも、バイオレッド、イエロー、イエローグリーン、ホワイトなどがあり、これら青以外のサファイアは総じて「ファンシーカラーサファイア」と呼ばれています。

サファイアの歴史や言い伝えとは

サファイアの名前は、「青色」を意味するラテン語の「sapphirus(サッピルス)」、ギリシャ語の「sappheiros(サピロス)」に由来します。和名は「碧玉」、または「青玉」。古代のペルシャでは「空が青いのは大地の巨大なサファイアを映しているから」と考えられていたほど、サファイアは世界中で「空=天国に通ずる宝石」とイメージされ、キリスト教をはじめとした様々な信仰において大切にされてきました。

そんなサファイアには、歴史ある宝石ならではのさまざまな言い伝えが残されています。代表的なストーリーはナポレオンの伝説。ナポレオンは、ヨーロッパ征服を目前に権力の絶頂を迎えながらも、妻の浮気に悩まされていました。愛する妻の浮気を止めさせたいナポレオンは、「皇帝の石」と言われた由緒あるサファイアを妻に贈ります。古来より「浮気を鎮める力」を持つとされるサファイアを贈られた妻はその後献身的で貞淑な妻に変貌しましたが、ナポレオンはその後失脚。人々はこれを「皇帝の石であるサファイアを手放してしまったからだ」と噂したそうです。一方で、そのサファイアを手にした妻はナポレオンの失脚後も高い地位を保ち、住まいである宮殿はヨーロッパ随一の人気を誇るサロンとして賑わいました。さらにそのサファイアを受け継いだ息子は後にフランス皇帝に即位し、「ナポレオン3世」としてフランスを治めることになったそうです。

サファイアの石言葉、石の持つパワーとは

石言葉は、高潔・深い海・成功・誠実・慈愛・待望・崇高など 

サファイアは強い鎮静作用の効果を持つとされ、感情の混乱やイライラを鎮めて不必要な妄想を取り除き、真実を見抜く直感と洞察力をもたらすと言われています。心と身体のバランスが安定することで、知性と冷静な判断力がもたらされ集中力が高まり、仕事や勉強で大きなチャンスや運命的な出会いを手に入れ成功を掴むことができるようサポートしてくれる宝石とされています。また、サファイアはダイヤモンドの次に硬いことから、「恋人や夫婦の固い絆」を強める象徴としても愛されています。結婚式において、花嫁の幸せを願う4つのアイテム「サムシングフォー」の伝説のひとつ、何か青いものを身につけると幸せになれると言われる「サムシングブルー」のアイテムとして結婚指輪の裏側にサファイアを入れるのもおすすめ。

【9月の誕生石】優しいライラックピンクに心が癒されるクンツァイト

日本の新誕生石として、9月の石に追加されたクンツァイト。優しいピンク色の美しさはもちろん、「燐光性(りんこうせい)」や「多色性」など光を浴びた時に独特の変化を見せてくれる個性的な宝石です。詳しく見ていきましょう。

【9月の誕生石】優しいライラックピンクに心が癒されるクンツァイト
Minakryn Ruslan/ stock.adobe.com

クンツァイトの特長

クンツァイトはスポデューメンという鉱物の変種のひとつで、ライラックピンクとも呼ばれる薄く紫がかったピンク色に発色した宝石のこと。スポデューメンは含まれる成分により異なるカラーを発色し、マンガンによりピンクになったものがクンツァイト、その他の成分でグリーンに発色したものはヒデナイト、イエローに発色したものはトリフェーンと呼ばれています。

クンツァイトの特長のひとつは「多色性」。見る角度によって異なる色に見え、ピンク色の濃淡が変化したり個体によっては透明に見えたりすることも。カットの仕方によっては石の表面に光の筋ができる「キャッツアイ効果」が現れるものもあります。

もうひとつの特長は「燐光性(りんこうせい)」。これは、太陽などの紫外線を蓄積し、暗い場所に移しても輝き続ける性質のこと。暗がりでもキラキラと輝くことで、「夕べの宝石」とも呼ばれています。ですがクンツァイトは紫外線に長時間さらされると退色してしまうデリケートさも持ち合わせているので、注意が必要です。

クンツァイトの歴史や言い伝えとは

クンツァイトの歴史は非常に浅く、最初に特定されたのは、1902年のアメリカカリフォルニア州と言われています。発見者は複数いたと言われていますが、クンツァイトがスポデューメンの一種であると特定したのが、アメリカの宝石学者でありティファニーの伝説的な主席宝石鑑定士だったジョージ・フレデリック・クンツ。ジェムストーンの命名者としても知られていたクンツ氏の功績により、その名が由来となったそう。

クンツァイトが世に広く知られるようになったのは、アメリカ大統領だったケネディの妻、ジャクリーンが指輪として身につけていたことがきっかけと言われています。1963年、ケネディはピンク色が好きなジャクリーンのために結婚10年目のクリスマスプレゼントとして大きなクンツアイトを20石のダイヤモンドで取り巻いた指輪をオーダーしました。ところが11月、ケネディは暗殺されてしまい、そのプレゼントは直接手渡されることはありませんでした。ケネディの死後、秘書からその指輪を受け取ったジャクリーンは、喪に服している間ジュエリーなどの装飾品を一切身につけることがなかったにもかかわらず、その指輪だけは身につけ続けていたと言われています。この美しくも悲劇的なストーリーは一世を風靡し、多くの人々がクンツァイトの美しさに魅了されたそう。

クンツァイトの石言葉、石の持つパワーとは

【石言葉】 無償の愛、純粋、可憐 など

クンツァイトは心の安らぎをもたらし、感情の安定を助けてくれる宝石。心癒されるピンク色のきらめきは可憐でありながら力強く、その美しいエネルギーは持ち主の心の奥底に眠る愛と思いやりを目覚めさせ、自然と他者への思いやりと寛容な心を育くんでくれると言われています。自分自身や他人への愛情が深まり、豊かな心を育んでくれるとも。また、過去の恋愛で負った傷を克服する手助けをし、自分らしさを引き出してくれることで、無償の愛や奉仕の精神を育み、見返りを求めない純粋な愛をもたらしてくれるとも言われています。

9月の誕生石、サファイア、クンツァイトについて紹介しました。どちらも身につける人の心を静かに落ち着かせてくれる美しい色が魅力の宝石です。恋人や夫婦で贈り合うのもぴったりな9月の誕生石、ぜひプレゼントにいかがでしょうか。

■この記事のポイントのまとめ 

9月の誕生石一覧
【9月の誕生石】世界四大宝石のひとつ。多彩な色に魅了されるサファイア
【9月の誕生石】優しいライラックピンクに心が癒されるクンツァイト

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