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【誕生石特集:12月】澄みわたる冬空のように様々な青色を魅せる、12月の誕生石

【誕生石特集:12月】澄みわたる冬空のように様々な青色を魅せる、12月の誕生石

12月の誕生石は、ターコイズとラピスラズリ、さらに新誕生石として加わったタンザナイトとジルコンの4つ。朝から夜へ、時間によって変化する澄んだ冬空を思わせるような美しい青色が特長的な12月の誕生石。その魅力を紹介します。

12月の誕生石の成り立ち

もともと日本の12月の誕生石はターコイズとラピスラズリの2つでしたが、2021年12月に日本で誕生石の改定が行われた際、タンザナイトとジルコンが新誕生石として加わって4つとなりました。タンザナイトとジルコンが追加された理由は、この2つの宝石がどちらもアメリカの12月の誕生石として制定されていたことから、それに合わせたためと言われています。また、ラピスラズリは9月と12月、2つの月の誕生石であると言われることもありますが、これはラピスラズリがイギリスの9月の誕生石であることが起因しているもの。日本の誕生石としては12月、世界基準の誕生石としては9月となっていることから両方の月の誕生石だと思われることの多いラピスラズリですが、全国宝石卸商協同組合が制定した正式な日本の誕生石としては、12月だけの誕生石です。

ターコイズ

「トルコ石」とも呼ばれる、青色から緑色の不透明な鉱物ターコイズ。「ターコイズブルー」や「ターコイズグリーン」という色の名前があるほど、その色合いは明るい水色や深みのある青、文様が入っているものなどもとても印象的。この独特なカラーと硬度が比較的低いという特長から、古来より彫刻などの装飾品として愛されてきた歴史ある宝石です。

▼ターコイズの詳細はこちらの記事を参照
https://l-co.jp/magazine-turquoise/

ラピスラズリ

深みのある青色をした宝石で、日本では古来より「瑠璃(るり)」として親しまれてきたラピスラズリ。複数の鉱物で成り立つこの石は、その組み合わせによって明るい青色、ターコイズブルー、緑がかった青などに変化します。古代、ラピスラズリは壁画などの顔料としても使われ、その美しさと希少性からツタンカーメンの黄金マスクにも使われていたと言われています。

▼ラピスラズリの詳細はこちらの記事を参照 
https://l-co.jp/magazine-lapislazuli/

タンザナイト

アフリカのタンザニアにあるメレラニ鉱山でしか採れない希少価値の高い宝石、タンザナイト。新誕生石のひとつです。1967年に発見されたばかりの宝石で、その落ち着きある青紫の輝きが「まるでタンザニアの夜のように美しい」と称されたことからこの名がつけられました。見る角度や光によって見え方が変わる多色性を持ち合わせる、魅惑的な宝石です。

▼タンザナイトの詳細はこちらの記事を参照
https://l-co.jp/magazine-tanzanite/

ジルコン

新誕生石として加わったジルコン。研究により約44億年前に存在していたことが判明し、地球上で最も古い鉱物と言われています。ダイヤモンドと非常によく似た光沢を持ち、無色透明から青、緑、蜂蜜のような金色など、さまざまなカラーバリエーションを誇るジルコン。中でも人気が高いのが、カンボジアで採掘される淡いクリアな水色のブルージルコンです。

▼ジルコンの詳細はこちらの記事を参照
https://l-co.jp/magazine-birthstone1/#12

【12月の誕生石】抜けるような冬の青空を思わせる水色のターコイズ

晴れ渡る冬の空や碧海のように鮮やかなブルーに心癒されるターコイズ。トルコ石とも呼ばれています。歴史上、装飾品として扱われた最も古い宝石と言われ、世界中で愛され続けるターコイズの歴史や特長を見ていきましょう。

【12月の誕生石】抜けるような冬の青空を思わせる水色のターコイズ
Brian/ stock.adobe.com

12月の誕生石ターコイズの特長とは

神秘的なブルーが魅力のターコイズ。青から緑など豊富なカラーバリエーションを誇り、これは含有される微量元素によって変化したもの。銅が含まれると青、クロムやバナジウムが含まれると緑、鉄が入ると黄色がかかった色合いになります。

ターコイズは、一般的に鉄分を多く含む砂岩やリモナイト中に生成し、黄鉄鉱や褐鉄鉱などを含むことが多く、そうした不純物(別の鉱物)が表面に斑点状や筋状に現れるのも特長。アメリカで採掘される蜘蛛の巣状の模様が入ったものなどはインディアンジュエリーとしても人気を集めています。ですが高品質とされるターコイズはこれらの不純物を含まない鮮やかな青色のもの。中でも最上と言われているのは、ティファニーブルーのような「ロビンズエッグブルー」。ロビンズエッグとはイギリスの国鳥である駒鳥の卵のことで、実はティファニーのブランドカラーも同じモチーフなのだそう。

また、ターコイズは産地によって異なる特色を強く出す宝石。主な産地として知られるアメリカとイランの代表的なターコイズを紹介します。

アメリカ:スリーピングビューティーターコイズ

アメリカ・アリゾナ州のスリーピングビューティー鉱山で採れるターコイズ。鉄と不純物をほとんど含まない、混じりけのないターコイズブルーが特徴です。「宝石」として取引される高品質なターコイズのほとんどはこのスリーピングビューティーターコイズになります。

アメリカ:キングマンターコイズ

アメリカ・アリゾナ州最大規模のキングマン鉱山で採れる、アメリカンターコイズの代表格としても知られるターコイズ。青から緑がかった色合いの中に不純物が混ざり合うアーティスティックな雰囲気を漂わせるタイプで、ネイティブアメリカンが愛したインディアンジュエリーとしても人気です。

イラン:ペルシアンターコイズ

かつてペルシャと呼ばれていたイランで採掘されるターコイズ。鮮やかな青色が特徴で、母岩を含んでいる物が多く白い麩(ふ)が点在しているのが特徴の一つになります。イランにおけるターコイズの歴史は古く、ヨーロッパに最初に渡ったターコイズはイランのものであったのではないかと言われています。

ターコイズの歴史や言い伝えとは

「ターコイズ」の語源は、フランス語で「トルコの石」を意味する「pierre turquoise」。和名の「トルコ石」はこのフランス語に由来していると考えられます。語源からトルコが産地と思われることもありますが、そうではありません。十字軍の時代、貿易の中継地だったトルコを経由して各地に広まっていったため、トルコ産と勘違いされたのではないかと言われています。

ターコイズはとても歴史のある宝石。特にイラン(旧:ペルシャ)やエジプトでは6000年前から採掘されていたという記録が残っており、古代エジプトではピラミッドからターコイズの装飾品が発見されていたり、古代ペルシャでは中東地域の主な宗教でもあるイスラム教の教え「コーラン」をターコイズに彫り込み、金を埋め込んだ美しい装飾品として大切にされていたりという記録もあるそうです。

また、ターコイズは装飾品のみならず信仰にも多く使われ、護符としての役割も担ってきました。中東地域では装飾品として使われる以前から、「天空神」に捧げる神聖な石として扱われ、また、アメリカの先住民族の間では「神の力が宿った石」として崇められていたそう。

ターコイズの石言葉、石の持つパワーとは

石言葉は、成功・繁栄・強運・解放・旅の安全など

ターコイズは、「すべての運気上昇に貢献する聖石」と呼ばれています。古来より危険から身を守る石と信じられ、持ち主に危険が及ぶと石が変色や変形するという神話も残されているほどに神聖な力があると言われているターコイズは、現代でも身につけると石が外界のストレスから身を守ってくれるとされています。乾いた大地を潤す水のような美しい水色には、心身の疲れを解きほぐし、ストレスを解放するヒーリング効果があると言われています。その明るい色合いから、ポジティブなエネルギーを取り入れ、モチベーションを向上させて勇気を与えることで良い方向へ導く効果があるとも。また、かつて商人が旅のお守りとしてラクダや馬の首にターコイズをつけていたことから、旅行や交通安全のお守りとしても知られています。

かつてネイティブアメリカンの間ではこの聖なる石を親から子へ代々受け継ぐ風習があったことから、ターコイズは「人から贈られると力が増す」と言われているそう。クリスマスのプレゼントに、ターコイズのジュエリーを大切な人へ贈ってみてはいかがでしょうか。

【12月の誕生石】まるで星が瞬く夜空のよう。神秘的なラピスラズリ

冬の静かな闇夜にも似た、群青色の宝石ラピスラズリ。紀元前の昔から民族を超えて交易されたラピスラズリは、その深い青色が神聖な色とされ「聖なる宝石」として崇められてきました。愛され続けるラピスラズリの魅力とは?

【12月の誕生石】まるで星が瞬く夜空のよう。神秘的なラピスラズリ
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ラピスラズリの特長とは

ラピスラズリは、複数の鉱物によってできた宝石。まるで夜空のような群青色は、ラズライト、アウィン、ソーダライト、ノーゼライトの4種類の鉱物が混ざり合うことで作り出されます。そこに金色のパイライト、白やグレーの模様を表すカルサイトが混合し、夜空に星や雲が浮かぶような神秘的な雰囲気を醸し出してくれます。名前も複数の意味が合わさったものが由来で、ラテン語で石を意味するLapis(ラピス)と、アラビア語で「天」や「空」を意味するlazward(ラザワルド)を組み合わせた混成語です。日本では「瑠璃(るり)」として親しまれてきました。一般的な瑠璃色は奥深い青色のことを指しますが、ラピスラズリは淡い青のものからダークブルーまで幅広い色合いを持っています。

主な産地はアフガニスタン、チリ、ロシア。北米やカナダでも採掘されています。中でもアフガニスタンには古代エジプト時代から続く世界一の産出量を誇るサリ・サング鉱山があり、高品質なラピスラズリが採掘され続けています。また、チリ産のラピスラズリはアフガニスタン産のものよりも明るく、金色のパイライトを多く含むことからコレクターからの人気が高いことで知られています。

ラピスラズリの歴史や言い伝えとは

ラピスラズリは古くから「天空を象徴する聖なる石」として神聖視されてきました。誕生石の起源ともされる旧約聖書の「エジプト記」に出てくるイスラエルの祭司長の胸当てにはめ込まれた12種類の宝石、さらには新約聖書「ヨハネの黙示録」に理想郷として描かれた聖都の12 の城門の土台を飾る宝石、それぞれにラピスラズリが含まれていたと言われています。紀元前3100年頃とされる古代エジプトの遺物からも、繁栄のお守りとされていた聖甲虫(スカラベ)やペンダントなど装飾品として加工されたラピスラズリが多く見つかっており、ツタンカーメン王のマスクに使われていたことも有名な話です。日本でも、瑠璃は仏教の七宝のひとつとされていました。このように世界各地で「神につながる石」としてさまざまな儀式や呪術に用いられてきたラピスラズリは、「世界で最初に認められたパワーストーン」として多くの人々の心の拠り所となってきました。また、ラピスラズリは顔料としても用いられ、古代エジプトではクレオパトラのアイシャドーとして使われていたという歴史も。17世紀のヨーロッパでは絵画の着色用としてウルトラマリンという名称で親しまれてきました。その鮮やかな青色は多くの芸術家を虜にし、フェルメールが描いた「真珠の耳飾りの少女」のターバンにも使われていることから、ウルトラマリンは別名フェルメール・ブルーとも呼ばれています。

ラピスラズリの石言葉、石の持つパワーとは

石言葉は、幸運・健康・高潔・尊厳・真実・幸福の入り口など

「幸運を招く石」と言われ、邪気や邪念を退けて正しい判断力を高め、成功をつかみ取るための知性を与える石とされるラピスラズリ。ただし最古のパワーストーンとも呼ばれるこの石は、「人生の師」ともいうべき聖石。単にラッキーを運んでくるような石ではなく、時に厳しく、試練や苦難を乗り越えることで魂を成長させようとするパワーを持っています。でもそれは、自分自身との対峙を促し、結果的に望む場所へと最速で到達するために必要なプロセス。運が落ちていると感じた時、進むべき道に迷いが生じた時などに身につけると、持ち主にとって本当に正しい方向へ導いてくれるはずです。また、ラピスラズリはかつて憂鬱な気分を払う薬として使用されていたことから、精神のバランスを取る効果もあるとも。ラピスラズリに惹かれた時、深層心理では今の状態から抜け出したい、心の平穏をもたらしたい、もしくは新しい世界の扉を開きたいと思っているのかもしれません。その時には心の声に従ってラピスラズリを身につけ、「ラピスの試練」に向き合ってみるとよいかもしれません。

【12月の誕生石】冬の夕暮れ時のように幻想的な新誕生石タンザナイト

昼と夜の境目に一瞬現れる薄暮の雰囲気を漂わせる青紫の宝石、タンザナイト。アフリカのタンザニアにあるメレラニ鉱山でしか採れないため希少性が高く、多色性があることでも知られるタンザナイトの魅力を紹介します。

【12月の誕生石】冬の夕暮れ時のように幻想的な新誕生石タンザナイト
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タンザナイトの特長とは

2021年12月、全国宝石卸商協同組合から発表された改訂により日本の新誕生石として加わった宝石のひとつ、タンザナイト。「タンザニアの石」を意味するその名のとおりタンザニアでしか採掘されないという希少性を持つ、まるでキリマンジャロの夕暮れの空を映し出したような美しい青紫色の宝石です。見る角度によって無色透明に見えたり青色や紫色が強くなったりする多色性という特長を持ち、例えば自然光の下では透明感ある群青色に、夜のライトや白熱灯の下では高貴な紫色に、蛍光灯の下では青色にその色合いを変化させます。タンザナイトはもともとゾイサイトという鉱物。ゾイサイトは無色透明、ピンク、レッドなどさまざまな色合いをもつ石ですが、その中でブルーの色を持つゾイサイトがタンザナイトと呼ばれています。天然のゾイサイトは褐色味があり、現在市場にあるタンザナイトは青色や紫色を引き出すように熱処理が施されています。マサイの部族民が最初に見つけたとされるタンザナイトは天然のブルーゾイサイトだったと言われていますが、これは極めて珍しく、恐らく地球内部で天然の熱源にさらされたのではないかと考えられています。

タンザナイトの歴史や言い伝えとは

タンザナイトが初めて発見されたのは1967年でした。東アフリカ、タンザニアのアルーシャ地域にあるメレラニ鉱山で、マサイの部族民族がたまたま地上に出ていた青い塊上の結晶を発見したと言われています。時を同じくしてこの土地でルビーの原石を探し求めていた宝石探鉱者、マニュエル・ド・スーザーという人物がその発見を知り、サファイアの鉱床を発見したものだと思い採掘権を取得。それを皮切りにメレラニ鉱山での採掘はみるみるうちに発展しましたが、後に宝石学者が結晶を調べたところこれはサファイアではなくゾイサイトであることがわかり、採掘量は増えたものの当初は宝石としての価値は低かったと言われています。ところが、アメリカの高級宝石商ティファニー社がこの多色性を持つ青紫色の結晶に価値を見出し、主要な販売業者に。発見場所がキリマンジャロの麓タンザニアであること、その美しい青色がキリマンジャロの夕焼けの色に似ていることからタンザナイトと名付けて1968年に世界中に発表したことで、一気に世界中に認知されるようになりました。ちなみにこの名前の背景には、元々の鉱物名であるゾイサイトという名前が英語で自殺を意味するスーサイドに似ているため避けたという理由もあったそうです。

タンザナイトの石言葉、石の持つパワーとは

石言葉は、高貴・冷静・空想・ 誇り高き人・神秘など

タンザナイトには、身につける人の気持ちを落ち着かせて冷静な判断ができるようになる力を与えてくれる力があると言われています。精神を安定させてくれることで周りの人々との間に調和が生まれ、スムーズな人間関係を作るのに役立つと言われています。ネガティブなエネルギーをポジティブに変え、周囲からの影響を受けずに自分の良いところをうまく表現するのを助けるとも言われているので、人生の転機や重要な決断を行う時、新しいことをはじめた時に身につけると力になってくれるかもしれません。また、タンザナイトは創造力を刺激し素晴らしい発想を与えてくれるともされている石。クリエイティブな仕事をされている方にもおすすめです。

原産国であるタンザニアのマサイ族は、子どもが生まれると妻にタンザナイトを贈る習慣があるそう。そのことから、新しい人生の門出を祝い、人生の重要な局面に光をもたらしてくれる石とも言われており、大切な人の就職や結婚、出産など人生の節目に贈るプレゼントにふさわしい宝石です。クリスマスプレゼントにもおすすめ!

【12月の誕生石】清々しい朝の空気のような透明感。新誕生石ジルコン

ピンと張りつめた冬の朝を思わせる、クールなきらめきが美しいジルコン。地球上でも一番古い鉱物と言われるこの石は、その光沢、高い光の屈折率などからダイヤモンドと混同されてきたという歴史も。特長をまとめてみました。

【12月の誕生石】清々しい朝の空気のような透明感。新誕生石ジルコン
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ジルコンの特長とは

タンザナイト同様、2021年12月、全国宝石卸商協同組合から発表された改訂により日本の新誕生石として加わったジルコン。ダイヤモンド光沢と呼ばれる輝きと高い屈折率、宝石の中に入った光がプリズム効果で虹色に分散するディスパーションを見せるダイヤ同様の特長から、古来よりダイヤモンドの代替石としても利用されてきました。ただしジルコンには、石を通して文字や線を見ると二重に見える二重屈折という特長も併せ持つことから、ダイヤモンドとの見分けは容易につきます。無色のジルコンに似て名前の響きも似ていることからキュービックジルコニアと間違われることもありますが、こちらは安価な合成石。ジルコンは全く異なる価値の高い宝石。ダイヤモンドにたがわぬ美しさを誇り、カラーも豊富、でも価格はダイヤモンドよりも圧倒的にリーズナブルなため、天然のダイヤモンドでは実現不可能なカラット・カラーのジュエリーをダイヤのように楽しむことができると非常に人気の高い宝石です。

ジルコンは、褐色の原石に加熱処理を施すことでさまざまなカラー、透明感、彩度が現れる宝石。無色(カラーレス)からレッド、オレンジ、イエロー、ブルーにグリーンなどさまざまな色合いがありますが、人気も価値も高いのはブルージルコン。ジルコンはカンボジア、オーストラリア、スリランカなどを中心に世界各国で産出されますが、褐色ジルコンを加熱処理して青色に変化するのはなぜかカンボジア産のジルコンのみで、その原因はわかっていません。

ジルコンの歴史や言い伝えとは

ジルコンは地球上でも一番古い鉱物と言われる石。2001年にオーストラリアで採取されたジルコンの結晶をアメリカ・ウィスコンシン大学の地球科学者らが解析した結果、約44億年前に生成されたものであることが判明しました。このジルコンの結晶は月が生まれるきっかけとなった天体衝突によってできた溶岩の海が冷えてできた地球の最初期の地殻の一部であると考えられ、地質学上の大きな発見になったとされています。太古の時代から存在していたジルコンは歴史もある宝石。古代インドの物語には、葉にジルコンをちりばめた枝を神への贈り物として祈りを捧げたという一節もあります。

ジルコンという名前は「zarkun」という単語が元になっていると言われていますが、これはアラビア語で「赤」を、古代ペルシャ語で「金色」を意味しています。由来となった赤や金に留まらず多彩なカラーバリエーションを誇ることから、日本では色とりどりのジルコンに例えて「風信子石(ヒヤシンス石)」と呼ばれています。名前にまつわるもうひとつ有名なストーリーが、ジルコンはティファニー社専属の宝石学者、ジョージ・フレデリック・クンツ博士が魅了された石であるという話。ジルコン特有の炎のようなきらめきに魅せられたクンツ博士はそれを「スターライトストーン」と称えてジルコンを宣伝したそう。ジルコンの名前としては定着しませんでしたが、「スターライト」という名称はブルージルコンに使われることが今でもあるそうです。

ジルコンの石言葉、石の持つパワーとは

石言葉は、生命力、行動力、成功・平和・永遠 など 

ジルコンは「平和の石」とも呼ばれる宝石。怒りを鎮め、悲しみを癒すことで心のバランスを整えてくれると言われています。精神的な成長や潜在能力を高め、成功を引き寄せるとも。感情の起伏が激しい人は、身につけると心が安定するかもしれません。また、多彩な色を持つジルコンには、色ごとの石言葉やパワーがあるとも。代表的な色の意味や効果をまとめてみたので、今の自分にぴったりのカラージルコンを身につけてはいかがでしょうか。

ブルージルコン

石言葉は、夢想、幻覚、成功、安らぎ

心をクリアにして新しい挑戦を後押しする効果があると言われています。また、富と繁栄の象徴としての側面もあり、潜在的な魅力を引き出してくれるともされています。

ホワイトジルコン

石言葉は、すべてを賭ける恋、正確な理解力、的確な行動、切れ者

仕事や恋愛において、眠った力や魅力、可能性を引き出して正しい道に導く効果があるといわれています。また、心身の浄化や生活の安定といった意味もあり、デトックス効果で健康状態を良好に保ってくれるとも。

レッドジルコン

石言葉は、平安

失った情熱を蘇らせ、内に秘めた魅力を高めることでネガティブなエネルギーをプラスに変換する力があると言われています。良縁を引き寄せ、前向きな人間関係を構築する効果があるとも。妊娠や出産のお守りとしても知られています。

グリーンジルコン|過去のトラウマから解放する

石言葉は、平和の願い

過去のトラウマや痛みを癒し、心の苦しみから解放してくれる効果を持っていると言われています。自分の存在意義を高め、新しい出会いをサポートしてくれるので、新たな人生を始めたい人にぴったりです。

イエロージルコン|幸運を呼び邪気を遠ざける

石言葉は、産みの悲しみ

負の感情や他者からの妬み僻みなどの邪気を遠ざける効果があると言われています。出産のお守りとしても人気で、幸運や金運を運んできてくれるとされ、事業の成功や新しい家族の誕生のサポートをしてくれるとも。

パープルジルコン|魅力や美的感覚を高める

石言葉は、おしゃべり

内面に秘めた美しさを引き出す効果があり、魅力や美的感覚を高めてくれるカラー。心の動揺を抑える働きもあり、冷静に物事を判断する手助けをしてもらえるでしょう。会話の中で心を癒すという意味もあり、人間関係の修復にも。

ピンクジルコン|愛情と精神的なゆとりをもたらす

石言葉は、苦しみからの救い

自分の中にある愛情や優しさを取り戻し、精神的なゆとりをもたらしてくれると言われています。愛のエネルギーで恋愛におけるトラウマを癒し、よりよい未来への道を照らしてくれる効果があるとも。

12月の誕生石、ターコイズ、ラピスラズリ、タンザナイト、ジルコンを紹介しました。いずれも青色が鮮やかな4つの宝石は、ジュエリーとしても魅力的。クリスマスプレゼントとして、大切な人に、もしくは自分に贈ってみてはいかがでしょうか。

■この記事のポイントのまとめ 

12月の誕生石一覧
【12月の誕生石】抜けるような冬の青空を思わせる水色のターコイズ
【12月の誕生石】まるで星が瞬く夜空のよう。神秘的なラピスラズリ
【12月の誕生石】冬の夕暮れ時のように幻想的な新誕生石タンザナイト
【12月の誕生石】清々しい朝の空気のような透明感。新誕生石ジルコン

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【誕生石特集:12月】澄みわたる冬空のように様々な青色を魅せる、12月の誕生石