1912年アメリカの宝石業界により定められた誕生石。2021年、新誕生石の追加とともに改訂が行われ、日本の4月の誕生石はダイヤモンドと新誕生石モルガナイトの2種類となりました。2つの4月の誕生石について詳しく紹介します。
4月の誕生石一覧
長い間、4月の誕生石はダイヤモンド、水晶、キュービックジルコニアの3つとされていました。ところが2021年12月、日本の誕生石が63年ぶりに改定されて日本の4月の誕生石は2つに。その変遷と併せて紹介します。
誕生石の成り立ち
誕生石とは、1912年にアメリカの宝石商組合(現在のジュエラーズ・オブ・アメリカ)が選定して定めたものをベースに、1952年にアメリカ宝石小売商組合など複数の団体によって制定されたもの。各月の宝石の種類は国ごとに違いがあり、日本の誕生石は1958年に全国宝石卸商協同組合によって制定されたものが基となっていました。
ところが、日本の誕生石については複数の宝石団体が独自に展開をしていたことにより消費者の混乱を招いていたことから、2021年12月、全国宝石卸商協同組合が63年ぶりに改訂。10種類の新誕生石を追加して計19種類となり、これが現在の正しい日本の誕生石とされています。
日本の4月の誕生石
かつて4月の誕生石はダイヤモンド・水晶・キュービックジルコニアの3種類とされていましたが、2021年の改定に伴い、日本の4月の誕生石はダイヤモンドと新誕生石として追加されたモルガナイトの2種類となりました。それぞれの宝石の特徴について紹介します。
ダイヤモンド
改めて説明がいらないほど、世界中で愛されている宝石の代表格、ダイヤモンド。世界で最も硬い鉱物とされ、一度磨き上げれば二度と傷つくことはなく、その輝きが永遠に続くことから、「永遠の愛」の証しとされています。かつて「ダイヤモンドは永遠の輝き」という婚約指輪向けのキャッチコピーがありましたが、これはまさにダイヤモンドの特徴をとらえたものとして広く知られています。
▼ダイヤモンドの詳細はこちらの記事を参照
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モルガナイト
新誕生石として新たな4月の誕生石として選定されたモルガナイト。アクアマリンやエメラルドと同じベリル (緑柱石)のひとつで、その中のピンク色のベリルがモルガナイトです。オレンジがかったパステルピンクや淡いラベンダーのようなピンクなど色の種類はさまざまですが、淡く優しいピンク色の発色は、まさに日本の桜の季節の誕生石にふさわしい宝石と言えます。
▼モルガナイトの詳細はこちらの記事を参照
https://l-co.jp/magazine-morganite/
【4月の誕生石】宝石の代表格。永遠の輝きを放つダイヤモンド
他のどんな宝石にもない透明感と硬度を誇り、古くから多くの人々を魅了しているダイヤモンド。人気の理由には、ダイヤモンドの持つ特長やパワーストーンとしての言い伝えなどが関係しているよう。その魅力を紐解いていきましょう。
「宝石の王様」4月の誕生石ダイヤモンドの特長とは
ダイヤモンドは約99.95%の炭素から成り、地下深いところ(約100マイル付近)で炭素に莫大な高温と高圧が加えられることによって作られる宝石。天然に存在する物質の中で最も硬い鉱物と言われています。宝石の中で唯一美しさを示す基準として「4C」が設けられており、その品質においてクォリティーが決められています。「4C」とは、重さや大きさを表す「カラット(Carat)」、透明度を表す「クラリティ(Clarity)」、色を評価する「カラー(Color)」、プロポーションの優劣を示す「カット(Cut)」の4つ。中でも美しいと言われているのが4Cのカット評価で「総合評価」「ポリッシュ」「シンメトリー」のすべてが最高位のトリプルエクセレントカットと評価されたダイヤモンド。宝石の鑑定機関が発行する鑑定書により認定されます。透明なもの以外にも天然の色素を持つカラーダイヤモンドも存在しており、これらは採掘量が少ないためより希少な宝石とされています。
ダイヤモンドの歴史や言い伝えとは
ダイヤモンドという名前は、ギリシャ語で無敵を意味する「adamas(アダマス)」と言う言葉が由来とされています。和名は「金剛石(こんごうせき)」。かつてはダイヤモンドがあまりに硬いことから研磨や加工を施すことができなかったため、「美しい宝石」ではなく「無敵ともいえる硬さを誇る石」として魔除けやお守りとして男性が身につけていたと言われています。古代ギリシャやローマの人々はダイヤモンドを「神々の涙」や「流れ星のかけら」だと信じており、神から授けられた魔法の能力があると考えていたそう。そのことから国王など特権階級の人間だけが身につけることを許されていたと言われています。その後、1475年にベルギーのルドウィグ・ヴァン・ベルケムがダイヤモンドをダイヤモンドで磨くという方法を発明したことで、ダイヤモンドはその美しさを広く認知されることとなりました。
ダイヤモンドの石言葉、石の持つパワーとは
ダイヤモンドの石言葉は純潔、清浄無垢、永遠の絆、純愛、貞節など
かつてはその硬さから「不運や悪いものから身を守ってくれるお守り」とされていたダイヤモンドですが、いつしかその硬さは「硬く結ばれた絆」の証とされるようになりました。今ではダイヤモンドは不変の愛を象徴する宝石として知られ、永遠に美しく輝くその特長から「輝くような美と金運に恵まれ、愛に満ちた家庭を築ける」宝石、と信じられています。そのことから、ダイヤモンドを贈るという行為には「永遠の絆を贈る」という意味があり、婚約指輪や結婚指輪にダイヤモンドが選ばれるのはそれが理由とされています。また、ダイヤモンドは、パワーストーンとしても絶大な力を放つ宝石とされており、持つ人の想いや意志の力を激しく増幅させ、困難に立ち向かう力を与えたり願いを叶えたりといったことを助ける働きをするとも言われています。
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【4月の誕生石】可憐なピンク色が愛らしい、モルガナイト
新誕生石として、4月の新たな誕生石に加わったモルガナイト。優しいオレンジピンク色のこの石はヒーリングストーンとしても愛されており、女性らしい魅力を引き出してくれる効果があるとも言われています。その特長や石言葉を紹介します。
モルガナイトの特長
モルガナイトは、ベリル (緑柱石)のひとつで、ピンク色に発色する宝石。ブラジルやアメリカ、マダガスカルなどが主要な産出国で、同じベリルのアクアマリンやエメラルドの妹分とされています。モルガナイトのピンク色はモルガナイトの淡いピンク色は石に含まれる微量のマンガンによるもので、その含有率により発色が変わり、オレンジがかったパステルピンクやラベンダーのようなピンク、赤と紫が混ざったような濃い目のピンクなど、さまざまな種類を楽しむことができます。
モルガナイトの歴史や言い伝えとは
モルガナイトは、1911年にマダガスカルで発掘された比較的新しい宝石。もともとはピンクベリルと呼ばれていましたが、宝石学者のジョージ・フレデリック・クンツが、ニューヨークの銀行家であり自分の後援者でもある宝石コレクターのジョン・ピアポント・モルガンに敬意を表し、「モルガナイト」と名付けたそうです。歴史が短いことから市場での知名度や認知度はまだ低い宝石ですが、2021年に日本の新誕生石に加わったことでどんどん人気が高まっています。
モルガナイトの石言葉:愛情・純潔・清潔・優美など
可憐なピンク色のモルガナイトは愛を象徴した宝石。持ち主を愛情で包み込むエネルギーがあり、身につけることで謙虚で穏やかな愛情が育まれ愛し愛される人へと導いてくれると言われています。また、持ち主に愛を引き寄せ恋愛成就へと導く効果があるというのも特徴のひとつ。恋愛が長続きしない人の自己愛も育ててくれるとされ、自己愛と他者愛の両方が充実し幸福感を満たすことで心を穏やかにしてくれるとも言われています。モルガナイトを身につけることで、愛を持った考え方や行動を促し、忙しい毎日に癒しを与え、ストレスを落ち着かせてくれるでしょう。
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ころんとしたオーバルシェイプのカットがモルガナイトの可愛らしさを引き出してくれるオーバルシェイプのネックレス。甘く優しい色合いが女性の魅力を引き出してくれるような輝きを放ってくれます。
新誕生石も加わった4月の誕生石について紹介しました。ダイヤモンドもモルガナイトも、石自体の魅力はもちろんパワーストーンとしての効果も高いと言われている特徴的な宝石。アミュレットジュエリーとして身につけるのも素敵ですね。
■この記事のポイントのまとめ
4月の誕生石一覧
【4月の誕生石】宝石の代表格。永遠の輝きを放つダイヤモンド
【4月の誕生石】可憐なピンク色が愛らしい、モルガナイト