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【誕生石特集:1月】ほとんどすべての色が揃うという多色の宝石、1月の誕生石ガーネット

【誕生石特集:1月】ほとんどすべての色が揃うという多色の宝石、1月の誕生石ガーネット
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1月の誕生石はガーネット。赤色を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実は多彩な色が揃う宝石です。5000年以上もの長い歴史があり、世界中で愛され続けているガーネット、その特徴や歴史を紹介します。

太古の昔から宝石として世界中で親しまれ、最古の宝石とも呼ばれるガーネット。その長い歴史と美しさで「1番目」に縁のある宝石とも言われています。1年のスタートである1月の誕生石、ガーネットとは?

1月の誕生石一覧
Akira/ stock.adobe.com

1月の誕生石の成り立ち

1年の各月ごとに割り振られ、身につけると幸せになると言われている誕生石。1952年にアメリカ宝石小売商組合など複数の団体によって制定されたこの誕生石は国ごとに基準が異なるため、必ずしも世界中で統一されているとは限りません。同じ月に何種類もの宝石が選ばれていたりすることも。ところがガーネットは、どの国でもたったひとつの1月の誕生石として選ばれている珍しい宝石。ガーネットはとてもきれいに整った結晶からできており、その美しさが由来となって1年の最初の月、1番目となる1月の誕生石として選ばれたのだと言われています。欧米では、子供が1番目に手にする宝石としてガーネットを贈るという風習もあるそう。

ガーネット

ガーネットは単体の宝石の名前ではなく、硬度や色が異なる鉱物グループの総称。すべての大陸の変成岩(熱と圧力によって変質された岩石)で発見され広く普及しているため、比較的リーズナブルに手に入ります。化学成分などの違いで大きく赤系統と緑系統のグループに分かれ、多彩な色合いを持ち、鮮やかな輝きを放つのが特長です。

▼ガーネットの詳細はこちらの記事を参照 
https://l-co.jp/magazine-garnet/

【1月の誕生石】宝石の元祖と言われる、愛され続けるガーネット

和名で柘榴(ざくろ)石と呼ばれるその名のとおり、美しい赤い石のイメージを持つガーネットですが、実は30種類以上のカラーを持つ宝石です。色の種類や、歴史上最も古い宝石とも言われるガーネットの歴史、特長をまとめてみました。

暇人/ stock.adobe.com

1月の誕生石ガーネットの特長とは

ガーネットは、時に「一族」「ファミリー」と呼ばれることがあります。それは、ガーネットが特定のひとつの石の名前ではなく、さまざまな系統をすべて含めた鉱物の総称であることに起因しています。ガーネットには、同じケイ酸塩鉱物で同じ結晶構造を持ちながら化学組成が違う同形の鉱物が16種類もあり、その内の6種類が宝石として認められる品質を持つ貴石品質として存在し、構造中に取り込まれている成分の違いからさまざまな色や特性値(屈折率、比重、分光性)を生み出しています。この特殊な構造において、ガーネットは化学組成上大きく2つのグループに分かれます。1つは赤系統のパイラルスパイトグループ。もう1つは緑系統のウグランダイトグループです。それぞれの系統における代表的なガーネットを紹介します。

赤色系のガーネット(パイラルスパイト系統)

美しい赤色を持つ系統。鉄やクロムを含有することで鮮やかな赤や深みのあるピンクとなり、マンガンを含むものはオレンジ色を放ちます。主として「パイロープ」「アルマンディン」「スペサルティン」3つのタイプから成り、それぞれのタイプが混ざり合った中間タイプの結晶も存在します。

・パイロープ・ガーネット
ギリシャ語で火炎を意味する「pyropos(ピロス)」が語源で、蝋燭の火が反射した時の赤が由来とされるように、燃えるように鮮やかで透明な赤色が印象深い宝石。他のガーネットに比べてインクルージョンが少なく、ルビーに間違われることも。

・アルマンディン・ガーネット
パイロープ・ガーネットに比べると暗めの、血のような深い赤色が特長。時に黒っぽく見えることもありますが、カットにより光の下で神秘的な赤色を反射させることも。針状結晶インクルージョンを含んでおり、スター効果を表す石もあります。

・スペサルティン・ガーネット
明るいオレンジ色から、赤に近い深みのあるオレンジ色を持つ種類。産地であるドイツのスペッサルト地域から命名されたそう。中でも、果実のように明るいオレンジ色を放つ「マンダリン・ガーネット」が人気。

・ロードライト・ガーネット(中間タイプ)
パイロープが全体の70%。アルマンディンが30%を有する2つの種類の中間タイプ。独特な紫がかった赤色で、ギリシャ語でバラを意味する「Rhodo」(ロード)が語源。豊潤なワイン色の宝石として赤系ガーネットの中で最も人気の種類。

・カラーチェンジ・ガーネット(中間タイプ)
パイロープとスペサルティンの中間タイプ。まるでアレキサンドライトのような変色効果(カラーチェンジ)を示し、自然光の元では青紫色に、白熱光の元では赤色に変化する魅惑的な宝石です。

・マラヤ・ガーネット(中間タイプ)
パイロープとアルマンディンの中間タイプで、可愛らしい桜色からローズピンク、インペリアルトパーズに似た濃い黄色、オレンジ色を見せる種類。タンザニアのウンバ川付近で発見され、別名ウンバライトとも呼ばれています。


緑色系のガーネット(ウグランダイト系統)

鮮やかな緑色を持つ系統。クロム、カルシウム、バナジウム、鉄の含有比率により緑を中心にさまざまな色を放ちます。主として「グロッシュラー」「アンドラダイト」「ウバロバイト」の3つのタイプから成り、これらは宝石品質として認められていますが、「ウバロバイト」は結晶が小さく、宝飾品として流通することはごく稀です。

・グロシュラー・ガーネット
元は無色透明の宝石で、含有物によりさまざまな色を放つ種類。グリーンの「ツァボライト」、オレンジ色の「ヘソナイト」、無色透明で希少な「リューコ」などと名付けられて流通している人気のガーネットです。

・アンドラダイト・ガーネット
最も高い屈折率を有し、ダイヤモンドよりも分散度が高く、独特な色合いを示す種類。黄緑色~緑色を放ち最も高価な「デマントイド」、褐緑色の「アンドラダイト」、黄色の「トパーゾライト」、黒色の「メラナイト」など多彩に揃います。

・ウバロバイト・ガーネット
カルシウムと多くのクロムを含み、エメラルドのような明るい緑色を放つ種類。ロシアのウラル山脈で産出されます。結晶のサイズが小さく硬度ももろいため、宝飾品には向かず、原石のまま市場に出ることの多い希少石です。

・マリ・ガーネット(中間タイプ)
グロシュラーとアンドラダイトが混じり合った中間タイプ。ライトイエローをはじめ、赤茶色・茶色など幅広い色合いを持ち、バイカラーやアレキサンドライト効果のあるものもあるため、コレクターからも人気の高い宝石です。

ガーネットの歴史や言い伝えとは

ガーネットの語源は、ラテン語で種を意味する「granatum」(グラナタス)。結晶がザクロ(柘榴)の種に似た形であることに由来しています。ギリシャ神話でザクロは永遠の意味を持つ尊いものとして扱われており、ガーネットもまた、神聖な石として古くから重宝されてきました。人類の歴史上で最古の宝石の一つと言われているガーネットの歴史は5000年以上にも遡り、さまざまな言い伝えが残されています。光のシンボルであり、進路を灯す宝石とされていたことから、旧約聖書ではノアの箱舟の中で洪水の中で船を導く宝石として登場。古代スカンジナビアでは、英雄を祀る場所への道を照らす明かりとして死者とともに埋葬されていたとも言われています。また、かつて肉体の再生と復活を信じていた人々は赤く輝くガーネットを心臓や生命の象徴と考えたのか、古代エジプトではファラオの首元を飾る宝石としてともに埋蔵されたり、中世ヨーロッパでは負傷を避けるための守り石として十字軍の兵士の甲冑にガーネットがはめ込まれたりしたということも。

そのように古くから愛されてきたガーネットは、特別な人が意味を持って身につけていたことが窺える宝石。近年でも、ガーネットにまつわる素敵なストーリーが残されています。かの有名な文豪ゲーテは、75歳の時に56歳も年下の恋人ウルリーケ・レベッツォにガーネットを贈りました。ガーネットの石言葉は、「貞操」「忠実」。このふたりが結婚という形で結ばれることはありませんでしたが、ウルリーケはゲーテが82歳で天に召されるまでの間、贈られたガーネットを片時も離さなかったと伝えられています。きっと、「あなたに変わらぬ思いを抱き、忠実でいたい」と願っていたのではないでしょうか。このロマンティックな逸話の残るガーネットは、現在、ボヘミア・ガーネット博物館に飾られているそうです。

ガーネットの石言葉、石の持つパワーとは

石言葉は、真実・友愛・忠実・勝利・生命力・活力・貞操 など

ザクロのような色合いの結晶が集まってできているガーネットは、熟して実ったザクロを想起させることから「実りの象徴」とされ、目標に向かい積み上げてきた努力の成果を実らせて成功へと導いてくれる石、と言われています。恋愛を成就させたい時や、試験や就職活動の時に身につけると、今までの努力が報われるよう力を貸してくれるかもしれません。代表的な深い赤のカラーから「情熱の石」と呼ばれることもあり、愛を継続させたり、持続力や向上心、忍耐力につながったりするとも言われています。また、かつて戦場に向かう恋人との再会の誓いや絆の証としてガーネットを贈り合うという風習があったという言い伝えがあり、そのことから、恋愛や友情の長い絆を表す「絆の証」としても知られています。日本では結婚生活18年目の記念日をガーネット婚式と呼び、今後も変わらない絆の証としてガーネットをプレゼントする風習も。大切な人との変わらない愛情、絆を願い、そのパワーを身につけてはいかがでしょうか。

古くから神聖な石として愛されてきた1月の誕生石ガーネット。お守りのようにジュエリーとして身につけたり、贈り物にしたりしても喜ばれる宝石です。美しく多彩な色から、お気に入りのガーネットジュエリーを見つけてみてはいかがでしょうか。

■この記事のポイントのまとめ 

1月の誕生石一覧
【1月の誕生石】宝石の元祖と言われる、愛され続けるガーネット

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