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【誕生石特集:2月】アメシストに、新誕生石クリソベリル・キャッツアイが加わった2月の誕生石

【誕生石特集:2月】アメシストに、新誕生石クリソベリル・キャッツアイが加わった2月の誕生石

2月の誕生石は、高貴な紫の輝きを放つアメシストと、新誕生石として加わったクリソベリル・キャッツアイ。どちらも引き込まれるような神秘的な輝きが特長的な2月の誕生石。それぞれの魅力を紹介します。

2月の誕生石の成り立ち

1月から12月までの各月に紐づけられた宝石である誕生石。古くからお守りなどとして世界各国で愛され続けている誕生石には歴史的な由来があると言われており、そのひとつは旧約聖書の「出エジプト記」に出てくるイスラエルの祭司長の胸当てにはめ込まれた12種類の宝石が起源であるとするものや、新約聖書「ヨハネの黙示録」に理想郷として描かれた聖都エルサレムの12 の城門の土台を飾る宝石が起源であるという言い伝えが残されています。アメジストはそれらの説に名を連ねており、アメリカなど各国の2月の誕生石として長く親しまれてきました。そこに日本の誕生石として新たに加わったのがクリソベリル・キャッツアイ。この宝石が選出された理由としては、日本で2月22日が「猫の日」、2月17日がヨーロッパなどで 「World Cat Day”」と認定されていることにちなんだもの、と言われています。

アメシスト

鮮やかな紫色が特長の水晶、アメシスト。和名はその特長にちなんで「紫水晶」です。古来より世界各国で高貴な石として扱われており、国王や女王、宗教の宗派の指導者たちがお守りや装飾品としてアメシストを尊んできたと言われる歴史ある宝石です。

▼アメシストの詳細はこちらの記事を参照
https://l-co.jp/magazine-amethyst/

クリソベリル・キャッツアイ

鉱物の一種であるクリソベリルの変種で、石の中にまるで猫の目のような明るい光の筋が見えるのが特徴のクリソベリル・キャッツアイ。単にキャッツアイと呼ばれることもあります。和名は「猫目石」。産出量が非常に少なく、希少価値の高い宝石としても知られています。

▼クリソベリル・キャッツアイの詳細はこちらの記事を参照
https://l-co.jp/magazine-birthstone1/#2

【2月の誕生石】古来より高貴な石とされる神秘的な紫色のアメシスト

美しい紫色の水晶(クォーツ)であるアメシスト。アメジスト、と呼ばれることが多い宝石ですが、アメシストが正式な名称です。古来より高貴な人々が身につける宝石として知られてきたアメシスト。その歴史や特長をまとめてみました。

【2月の誕生石】古来より高貴な石とされる神秘的な紫色のアメシスト
Serena Tayyan/ stock.adobe.com

2月の誕生石アメシストの特長とは

高貴な紫色の輝きを放つアメシストは、水晶に不純物が混ざることでさまざまな色を見せる「色つき水晶」のひとつ。水晶の内部に不純物として存在している鉄イオンの配列が放射線により変化し、紫色に発色したものが紫水晶、アメシストとなります。アメシストの大きな特長は、紫外線を浴びたり、加熱したりすることで色が変化すること。そのことから、人工的にアメシストを加熱することで生み出される宝石もあり、中でもシトリン(黄水晶)はその代表格です。まれにひとつの鉱石のなかにアメシストとシトリンが混ざり合った「アメトリン」が産出されることもあり、それは非常に希少で人気の高い宝石として知られています。

色ムラが少なく、高い透明度と濃い色をしたものが一般的には価値の高いアメシストとされていますが、さまざまな色が存在。そのカラーバリエーションを紹介します。

ラベンダーアメジスト

淡い紫色、ラベンダーカラーのようなアメシスト。自然の中で紫外線を浴び、濃い紫色が脱色していくことで生まれる優しい色合いのアメシストです。

ピンクアメシスト

2017年にアルゼンチンで発見されたばかりの新種。ほんのりと紫色を含んだ天然無加工の鮮やかなピンク色が特長で、まだ市場にあまり流通しておらず、非常に希少な石です。

グリーンアメジスト

アメシストに加熱処理を加えて緑色に変色させたものがグリーンアメシストです。ギリシャ語で「明るい緑」という意味を持つ「prasios」から「プラシオライト」と呼ばれることも。ブラジルなどの一部の鉱山でしか採掘されない希少石です。

アメトリン

一つの結晶の中で、紫のアメジストと黄色のシトリンが混ざり合ったバイカラーの水晶。地下熱水と石灰岩の化学反応によって偶発的に生まれるもので、天然のものは非常に希少。市場に出回るほとんどは人工的に作られたものです。

アメシストの歴史や言い伝えとは

アメシストは紀元前より親しまれてきた歴史の長い宝石。位の高い人が身につけていたとされ、キリスト教では指輪、ユダヤ教では胸当ての装飾にアメシストを用いて儀式を行っていたと言われています。中世ヨーロッパでは、戦いを勝利へ導いてくれる守護石として兵士が身に着けていたという説も。著名な人物が身につけていたという言い伝えも多く、例えば、古代エジプトの少年王ツタンカーメンのお墓からアメシストをあしらったブレスレットが出土されたり、18世紀頃ロシアに君臨した女帝エカチェリーナ2世がアメシストを好んでいたりという話も残っているそう。また、ルネサンス期には芸術家として有名なレオナルド・ダ・ヴィンチがアメシストに魅了され、「邪悪な考えを払って、知性をかき立ててくれる石」と評したとも言われています。

アメシストの名前は、ギリシャ語の「酒に酔わない(Amethystos)」に由来しています。酒の神バッカスが酔った勢いで女官アメシストに猛獣をけしかけようとしたところを、月の女神ダイアナがアメシストを純白の水晶に変えて救いました。酔いが覚めたバッカスは深く反省し、その水晶にぶどう酒を注ぎながら詫びたところ純白の水晶が美しい紫色になった、という神話から、この宝石が「アメシスト」という名前になったと言われています。古代ローマでは、アメシストの盃に注いだお酒を飲むと、お酒とともに人生の悪酔いからも身を守ると信じられていたそうです。

アメシストの石言葉、石の持つパワーとは

石言葉は、誠実・真実の愛・心の平和・覚醒・高貴など

高貴な色を表す紫色のアメジストは霊性の高い石とされ、マイナスのエネルギーをプラスに変える効果があるとされています。紫には情熱の赤と冷静の青が入り混じっていることから、強い心で感情をコントロールできるようになり、穏やかな心、直感力や冷静な判断力をもたらしてくれることで、物事を良い方向に導いてくれると言われています。心を癒す安らぎが欲しい、ストレスを和らげ気持ちを安定させたい、と願う時にはぜひ身につけてもらいたい宝石です。また、アメシストは恋愛においてもパワーを持つ宝石としても有名。愛を守りながら育む力を与えてくれるともいわれており、大切な人との心の絆を深める「愛の守護石」、「真実の愛を守り抜く石」とも呼ばれています。恋愛成就を願って身につけると、誠実な相手との出会いを導き、恋愛の悪酔いから身を守ってくれるとも言われているので、出会いに恵まれない人や、相手の見た目に惑わされて失敗しがちな人におすすめです。視野が広がりインスピレーションが湧き上がるともいわれているので、クリエイティブな仕事をしている人にもぴったり。

【2月の誕生石】猫目のような光が特徴。新誕生石クリソベリル・キャッツアイ

日本の2月の誕生石として新たに加わったクリソベリル・キャッツアイ。まるで猫の目のような光の筋が現れるのが特長のこの宝石は、希少石ながらも世界で最も大きな市場は日本であると言われています。その魅力を見ていきましょう。

【2月の誕生石】猫目のような光が特徴。新誕生石クリソベリル・キャッツアイ
たまき岬/ stock.adobe.com

クリソリベル・キャッツアイの特長とは

クリソベリル・キャッツアイは、火山石の一種であるペグマタイトや変成岩と一緒に採掘される酸化鉱物の一種であるクリソベリルの中のひとつ。クリソベリルの中には針状の結晶を内包しているものがしばしばみられますが、この結晶に対して平行になるようカボションカットを施してから光を当てると乳白色の光が帯状になって反射するキャッツアイ効果(シャトヤンシー)が現れる石を、他のクリソベリルとすみ分けるためにクリソベリル・キャッツアイと呼んでいます。アレキサンドライトも同じクリソベリルですが、こちらは変色効果(アレキサンドライト効果)を持つ宝石。それぞれの特徴に紐づいた名称で分けられています。キャッツアイ効果が見られる宝石はこれ以外にもベリルやトルマリンなどいろいろありますが、最も美しいキャッツアイ効果が見られるものがクリソベリル・キャッツアイだと言われています。そのことから、一般的にキャッツアイと呼ばれる宝石はクリソベリル・キャッツアイを示しています。クリソベリルは産出量が非常に少ないにもかかわらず比較的安価に取引されている宝石として知られていますが、キャッツアイ効果が現れたものは一気に価格が跳ね上がります。中でも最も価値の高い色味は、ハニーイエローと呼ばれる蜂蜜色のもの。黄色に少し黄緑褐色が入ることで、深みのある絹光沢を思わせるような質感が特長で、そこに乳白色のキャッツアイ効果がはっきり濃く現れるものは「ミルクと蜂蜜効果」の出ている石と言われ、最高品質の証しとされています。この他、青リンゴを思わせる「アップルグリーン」、明るい黄色の「レモンイエロー」も近年人気の高いカラーです。

クリソベリル・キャッツアイの歴史や言い伝えとは

クリソベリル・キャッツアイは、長い間歴史の表舞台に立つことがなかった宝石でした。文献を紐解くと一世紀頃にはお守りや儀式に用いられていたとも言われていますが、あまり知られてはいなかったよう。周知されるようになったきっかけは、1879年のことです。英国ビクトリア女王の息子コノート公爵が、婚約者のプロシア王女ルイーズ・マーガレットに猫の眼のような美しい光の帯が入った婚約指輪を贈ったことでこの宝石の神秘的な魅力が世界中に知られるところとなり、人気が高まっていったと言われています。そんなクリソベリル・キャッツアイですが、世界で最も大きな市場は日本であると言われています。それは戦後、1960年に開催された東京オリンピック後の好況に沸く日本の総理大臣であった池田勇人がスリランカ(当時セイロン)に訪問した際、およそ一千万円分のクリソベリル・キャッツアイを家族への土産に持ち帰ったことが新聞にも載るほどの話題になったことが由来とされています。「貧乏人は麦を食え」という発言で物議を醸したほどの倹約家で知られる池田元総理が大金を投じて購入した宝石は非常に価値のある宝石として周知され、その後日本ではこの宝石の国際相場を引き上げるほどに購買され、流通したと言われています。産出量が非常に少ない宝石として知られ、最初の大規模産出地だったスリランカでも1980年代には鉱脈が枯渇し現在ではマダガスカルなどで少量産出されるだけになったクリソベリル・キャッツアイが日本のジュエリーショップでよく見かけられるのは、そんな歴史があるからなのだそう。

クリソベリル・キャッツアイの石言葉、石の持つパワーとは

【石言葉】 守護・慈愛・寛大な心・未来を見通す・静かに見守る など

クリソベリル・キャッツアイは、パワーストーンとしても大きなエネルギーを持っていると言われている宝石。古来より危険や邪念から身を守る魔除けや幸運を引き寄せる石として珍重されていたそう。キャッツアイ効果による一筋の光には第三の目とも言われるサードアイを開眼させる力があり、真実を見抜く力を授けてくれるとも言われています。また、精神的・肉体的成長を助け、さまざまな価値観を受け入れ周囲に和をもたらす存在になれるように導いてくれる石とされ、寛大な心を授け、未来を見通す力やチャンスを見逃さない力を養う効果があるとも。経営者や、仕事上でリーダーシップを求められる人、人間力をアップしたい人にはおすすめです。マイナスな感情を取り除き、前向きな気持ちになれるようなパワーを与えてくれるクリソベリル・キャッツアイ。お守りとして身につければ、自然体で心が落ち着くのを感じられることでしょう。

2月の誕生石、アメシストとクリソベリル・キャッツアイについて紹介しました。個性の違うふたつの石ですが、見る人の目を惹きつけるという点では共通している魅力的な宝石。ジュエリーとしてバレンタインのプレゼントにするのもおすすめです。

■この記事のポイントのまとめ 

2月の誕生石一覧
【2月の誕生石】古来より高貴な石とされる神秘的な紫色のアメシスト
【2月の誕生石】猫目のような光が特徴。新誕生石クリソベリル・キャッツアイ

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