トパーズは、その名が古代ギリシャ語で「捜し求める」という意味を持つ「Topazos」に由来するとされているほど、古い歴史を持つ宝石です。非常に硬度が高いことから、古くから様々な宝飾品として使用されてきました。「黄玉」という和名がつけられているように、かつては黄色い宝石と言えばトパーズというイメージがありました。熱や光の影響で色が変化するという特徴が発見された現在では赤、青、ピンク、オレンジなさまざまなカラーバリエーションが存在しています。代表的なものは、無色透明で非常に硬いことからダイヤモンドと間違われることもあった「カラーレストパーズ」、青く輝く「ブルートパーズ」、万華鏡のように多色に輝く「ミスティックトパーズ」など。これらは産出後に加工されている場合が多く、価格も比較的リーズナブルです。天然のトパーズとして有名なのは、ブラジルのミナス・ジェライス州が主な産地の「インペリアルトパーズ」。濃いピンク色のものほど価値が高いとされているトパーズの中でも「インペリアルトパーズ」はシェリー酒を思わせるようなオレンジがかったピンク色で、非常に希少価値が高く人気の宝石です。