幾重にも色が重なる神秘の輝きオパール 石言葉や相場は?

オパール
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10月の誕生石として知られるオパール。見る角度によって色合いを変える不思議な輝きから、別名「虹色石」とも呼ばれています。世界中でも特に日本人からの人気が高いオパールの種類や価値基準、手入れ方法を教えます。

「オパール」の語源は、古代サンスクリット語で「宝石」を表す「ウパラ」が変化して「オパール」になったとする説や、古代ローマ語で「貴族」を表す「opauls」が語源だとする説など諸説あります。一言でオパールといってももさまざまな種類があるのですが、さて一体どのようなものがあるのでしょうか。

オパール原石
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地の色で遊食効果の出方が変わる 

オパールの石言葉は「希望」「潔白」「忍耐」「純真」「無邪気」「幸運」「安楽」など非常にポジティブでプラスな意味を持っています。明るく優しい地色を持つ「ホワイトオパール」は、日本人に最もなじみの深いオパールでしょう。産出国はオーストラリアのクーパーペディ、ミンタビーで、別名を「ライトオパール」といいます。中でも光学現象による遊色効果で内部が虹色に輝くものを「プレシャスオパール」、逆に遊色効果が小さく、マットな色合いのものを「コモンオパール」と称します。暗めの地色を持つ「ブラックオパール」は、地の背景に遊色効果が生え、よりきらびやかに見えます。主にオーストラリアのライトニングリッジで採掘され、オパール中で最も高値で取引きされています。

赤い輝きのオパールは希少 

オパールの「虹色」は、その混じり合った色の割合で評価が異なり、上から順に赤、橙、黃、インディゴライト(藍色)、紫、緑、青の順で価値が高くなります。その中でも黒い地色に真っ赤な模様が入ったオパールは「レッドインブラック」と呼ばれ、高級なブラックオパールの中でも特に希少な最高級品です。またどのような色味であれ、遊色効果が大きいものほど高値がつきます。

産地で見ると、特にメキシコ産のものは、地色が赤・オレンジ・黄色で透明感があるため高値がつきます。特に地色の赤いものは「ファイヤー・オパール」と呼ばれ、その希少性からブラックオパールと並ぶほどの価値があるとされています。

ここで見極める!オパールの価値を判断するポイント 

遊色効果の表れ方で、まったく異なる印象を持つオパール。その豊かな個性ゆえ、何を指針に選ぶべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ここではオパールのグレードにかかわる判断ポイントについて見ていきましょう。

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オパールは色の現れ方で差がつく  

さて、ここからはオパールを評価する際の指針について詳しく見ていきましょう。まず「色」です。オパールは遊色効果による虹色とは別に、その背景となる色が存在し、これを「地色(ボディカラー)」といいます。最高級とされるブラックオパールの場合、特に地色が濃いものほどキラキラと遊色が映えるため評価が高くなります。さらに地色に対する遊色効果の割合や強さ、メインとなる色、その範囲などを見る「パターン」があります。特に色斑が小さく密集したものを「ピンファイア(ピンポイント)」、大きめの角張ったまだら模様のものを「ハーレクイン(モザイク)」、石全体を流れるような縞や筋のあるものを「フレーム」、青や緑をメインカラーとするものを「ピーコック」と呼んでいます。いずれも「色が鮮やかであること」が大切です。

「内包物」で評価があがることも?   

オパールの透明度と内包物を表すのが「クラリティ」。宝石は基本的に内包物があると価値が下がるものですが、オパールの場合は内包物によってその遊色が効果的に表れる場合があるため、「内包物がある」イコール「グレードが下がる」というというわけではありません。
最後に「カット」。通常、オパールは「カボションカット」と呼ばれるドーム型に研磨されたものが多く流通しますが、そのときに厚みがあり、表面がなめらかにラウンド状になっているものほど評価されます。一方、近年ではオパールの石の形を活かした「カービングカット」も人気。ときに野趣あふれていたり、エレガントであったり。「生のまま」の形がもたらす多面的な魅力を持ったカットです。

こんなポイントに注意!オパールの価値を下げる要素  

オパールの価値を上げる「プラスポイント」がわかったら、次はその価値を下げる「マイナスポイント」も知っておきましょう。ジュエリーとして加工されたものは、そのほとんどが品質基準をクリアしているため、極端に粗悪なものと出逢う機会は少ないはず。それでも知っておくと安心ですね。

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内部に発生したクラックには要注意 

オパールの価値を下げる要素は、まず「ポッチ」。これは、オパールの色のない部分の表面に見られる、くすんだ雲のようなものをいいます。ブラックオパールの場合は、黒い原石部分が入り込み色の出ていない部分を指し、通常は黒っぽい色か琥珀色をしています。
そして「傷」。オパールの内部にあるひび割れや亀裂をクラックといいます。表面上にある傷の場合は磨いて修復することができますが、クラックは亀裂が入っている部分をカットして、もう一度磨き直さなければなりません。カットした分サイズが小さくなってしまうので、それに応じ価値が下がってしまうのです。

こんな「内包物」はマイナスポイント 

先ほど「内包物」によって評価が上がる場合があると説明しましたが、反対に美しさを損なう内包物は当然、その価値を下げてしまいます。内包物で多いのは「石膏」や「砂」など。特に「砂」を内包するオパールは多いのですが、これが裏側ではなく表面に入ってしまう場合、オパールの価値を下げる要因となります。天然のオパールの場合、必ずと言って良いくらい何らかのマイナス点が存在します。しかし逆に言えば、こうしたマイナス点があることこそが、天然の証であるとも言えるでしょう。一方、理想的な環境で人工的に生み出された「再結晶オパール」の場合、傷や内包物といったマイナス点が現れるリスクが低くなります。

いつまでも美しさを保つ!オパールのお手入れと保管方法  

実はほかのジュエリーと比べ、オパールはお手入れにちょっとしたコツが必要です。せっかく気に入って手に入れたジュエリーですから、きちんと要点を踏まえて正しくお手入れをし、末永くつきあっていきたいものですね。

「極端な乾燥」と「濡らしたまま放置」は大敵 

天然のオパールは、岩の中でシリカを含む熱水が冷やされて固まることで作られるため、宝石の中では唯一5%から10%ほどの水分を含んでいます。そのため硬度はあまり高くはなく、お手入れにもちょっとしたコツが必要。でも使用の都度お手入れをすることで、美しい輝きをキープすることができますので、ぜひお手入れ方法を覚えておいてください。
まず気をつけたいのは「日光」です。常態で水分を含むため乾燥に弱く、日に当てて極端に乾燥をさせるとひびが入ったり、変色する可能性があります。逆に濡れた状態で長時間放置すると水を吸収してしまい、これも変色の要因に。オパールを保管するときは直射日光が当たらない清潔な場所で保管するようにし、水に濡れたときはこまめに水分を拭きとることが大切です。

汚れた時はやさしく手洗いを  

注意したいのがオパールを洗うときです。オパールは衝撃に弱く、高周波洗浄機で洗うと割れてしまう恐れがあるので、洗浄機は使用しないように注意しましょう。洗うときは、水を入れた洗面器の中で先が柔らかい筆などでこすって汚れを落とします。汚れがひどいときは、水に中性洗剤を数滴入れてその中で筆を使って汚れを落としましょう。汚れが落ちたら、水でよくすすいでゆっくり自然乾燥させ、柔らかい布で丁寧に拭きましょう。いずれもドライヤーなどで強制的に乾かすのは禁物です。

遊色効果で幻想的なきらめきを見せるオパールは、その珍しさから人の心を惹きつける美しい宝石です。その価値を落とさないように、普段からのお手入れや保管方法に気をつけ、いつまでも美しさを保ちましょう。

■この記事のポイントのまとめ 

ホワイト、ブラック、ファイヤー。知っておきたいオパールの種類
ここで見極める!オパールの価値を判断するポイント
こんなポイントに注意。オパールの価値を下げる要素
いつまでも美しさを保つ!オパールのお手入れと保管方法

 

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