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いつまでも変わらない輝きを セルフでできる宝石のメンテナンス方法はこちら

宝石のお手入れ

光を受けてキラキラと輝く宝石は、いつの時代にあっても魅力的です。でもある日気がつくと、その輝きにうっすらと陰りが見えてきたような…。そんなときにはぜひお手入れを。実は意外と簡単なケアで、元の輝きを取り戻すことができるんですよ。

宝石の美しさを長く保つためには、なんといってもお手入れが肝心。とはいえ、専門店へ頻繁にケアを依頼するには、費用も手間もかかってしまいます。そこで今回は、自分でできる簡単なケアをご紹介しましょう。

宝石メンテナンス
Piman Khrutmuang / stock.adobe.com

「身につけたら必ず拭く」を習慣に 

一見、きれいに見えるジュエリーでも、表面には必ず汗や皮脂、ファンデーションなどによって汚れているものです。特に素肌につけるタイプのジュエリーであれば、こうした汚れからは逃れられません。でもそのまま放置してしまうと、皮脂汚れがホコリやゴミを呼び込んで固まり、ジュエリーは徐々に輝きを失ってしまいます。そこでおすすめしたいのが「身につけた後は必ず拭く」を習慣にすること。できれば洋服の着脱でひっかけてしまうリスクを避けるために、「服を脱ぐ前にジュエリーをはずす」という行動も含めて、ルーティーン化してしまいましょう。

拭いても落ちない汚れは「スペシャルケア」 

「使用後にやわらかい布で拭く」という日常のケアを行っても、なんとなく輝きがパッとしないときはスペシャルケアのタイミング。ぬるま湯に中性洗剤を溶かして、ジュエリーのつけ置き洗いをしましょう。汚れがあまりにひどいときは、柔らかめのブラシを使うのも効果的です。ただし宝石によっては水や洗剤、ブラシがNGというものもあるので注意が必要です。まずはジュエリーの特性を調べた上で、やさしく洗浄してください。つけ置き洗いの後は、最後にしっかりすすいで、やわらかい布で水分を拭き取って保管しましょう。

これを選べばケアも簡単!セルフケアにおすすめの宝石 

宝石によって水に弱いもの、摩擦・衝撃に弱いものなど特徴はさまざま。誤ったケア方法で大切な宝石を傷つけないためにも、まずは手元のジュエリーにとって、どんなお手入れがベストなのかをしっかりと確認しておきましょう。

whitehoune / stock.adobe.com

特性によって変わる宝石の洗浄 

「宝石によって、水がNGなものもある」という話をしましたが、宝石の特性はそれぞれ異なるため、ケアの仕方も変える必要があります。水だけでなく、高温に弱いもの、振動でダメージを受けるものなどさまざま。以下ではまず、比較的ケアしやすい宝石を紹介します。

<ダイヤモンド>

非常に硬いため傷つきにくく、水にも強いダイヤモンドは、まさにメンテナンスフリーの優等生のように見えます。しかし実は「親油性が高い」「静電気でホコリを引き寄せやすい」、すなわち「汚れやすい」という欠点が。洗浄頻度は気持ち高めにする、と心得ましょう。

<ルビー・サファイア>

ルビーやサファイアはダイヤモンドの次に硬く、熱や薬品にも強いとされています。ケアの方法はダイヤモンドと同じで大丈夫。あまりに汚れがひどいときは、ぬるま湯での洗浄も効果的です。

セルフメンテナンスが難しい宝石はプロへ相談を  

ここまで「自分でできるお手入れ方法」を紹介してきましたが、宝石の特性によっては、自宅でのケアに限界があるものも少なくありません。ここでは、取り扱いにデリケートさを求める宝石にはどんなものがあるかをご紹介します。

ジュエリー職人のケア
master1305 / stock.adobe.com

デリケートな宝石のケアは専門店へ 

から拭き以外のケアが難しい宝石は専門店や工房に洗浄をおまかせするのも手です。専門店では宝石そのものだけでなく、地金の歪みやキズ、といった周囲も含めてケアを依頼できるので安心。デリケートな宝石に限らず、傷んでいないかのチェックも兼ねて大切な宝石は1年に1度は専門家に見てもらう機会をつくるとよいでしょう。

セルフケアに気をつけたいデリケートな宝石は? 

「水に弱い」「熱に弱い」など、セルフケアに慎重さを求める宝石は意外と多いもの。ここではデリケートとされている宝石について紹介していきます。

<真珠>

デリケートな宝石の筆頭といえば真珠。柔らかいため傷つきやすく、水や熱、洗剤にも強くありません。自宅での手入れはから拭き一択。またネックレスの場合は糸切れの心配もありますから、定期的に専門店や工房でチェックをしてもらうと良いでしょう。

<エメラルド>

エメラルドの弱点は「振動」と「熱」。そのため超音波洗浄機やお湯での洗浄は絶対にNG。またオイルや樹脂の含浸処理がされているものが多いため、洗剤での洗浄はNGです。やわらかい布での拭き取りにとどめましょう。

<オパール>

オパールは比較的やわらかく、割れやすくて傷つきやすいという特性があります。また水分が多いので熱や乾燥でもひび割れる可能性があります。その一方で吸水する性質もあり、水につけ置くと変色の可能性があるためできるだけNGです。

<ターコイズ>

多孔質であるターコイズは水や油を吸いやすく、変色のリスクが高い宝石です。また硬度も低めで振動にも弱いため、乱暴に扱うと割れてしまう可能性も。こちはも日頃のケアは乾拭きするだけにしておきましょう。

<ペリドット>

ある程度硬さもあり、水にも強いペリドット。ですが「熱」と「酸」に弱いという性質があります。洗浄後の乾燥にドライヤーを使ったり、酸性の洗浄剤を使用するのは避けましょう。

汗、皮脂、ゴミ…ジュエリーの輝きを損なうリスクに気をつけよう

ここまでは「宝石が汚れてしまった後のケア」について紹介してきましたが、あわせて「汚さないための気遣い」ができれば、より美しさを長持ちさせることができます。ここでは、日常生活の中で気をつけたい宝石との付き合い方について見ていきましょう。

ジュエリーポーチ

ジュエリーの着用は「身支度の最後」に  

これまで触れてきたように、ジュエリーの大敵は「皮脂汚れ」。そこで「汚してしまった後のケア」だけでなく、日常生活で汚す機会をできるだけへらすよう意識するとよいでしょう。よく言われているのは「ジュエリーは身支度の最後につける」という点。例えば朝の身支度で、メイク前に着用してしまうと、クリームやヘアスプレーなどで気づかないうちに汚してしまう可能性が高まります。また化粧品で汚れた手で触れるのも避けたいところ。身支度がひと通り終わったら手をきれいに洗い、最後に仕上げのジュエリーを。この流れをぜひ習慣化しましょう。

夏はバッグに「携帯ジュエリーケース」を  

また、水分に弱い宝石は汗でダメージを受ける可能性が。さらに皮脂を含んだ汗が宝石につき、周囲のゴミやホコリを引きつけてしまうリスクもあります。できれば夏には携帯できるジュエリーケースを持ち歩き、必要に応じてはずすことも心がけましょう。こうしたちょっとした気遣いで、ジュエリーの輝きを長持ちさせ、ひときわ美しく保つことができます。

メンテナンスが難しい時はジュエリー職人がいるアトリエへ 

アトリエ甲府本店
アトリエ 甲府店
アトリエ日本橋店
アトリエ 日本橋店

その美しい輝きで人々を魅了する宝石。その魅力をできるだけ長く保つために一番効果的なのは、日常的なケアを習慣化することです。一度手元のジュエリーとじっくり向き合い、愛情を込めてケアしてみてはいかがでしょうか?

■この記事のポイントのまとめ 

気負わず気軽に!日常的にできる宝石のお手入れ
これを選べばケアも簡単!セルフケアにおすすめの宝石はコレ
セルフメンテナンスが難しい宝石はプロへ相談を
汗、皮脂、ゴミ…ジュエリーの輝きを損なうリスクに気をつけよう

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