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クレオパトラも愛した緑の宝石 5月の誕生石エメラルド

エメラルド

世界四大宝石のひとつ 緑の輝き「 エメラルド」の特徴は?  

「エメラルドグリーン」と色の名前にもなっているように、深みのある鮮やかな緑色が特徴のエメラルド。ダイヤモンド、ルビー、サファイアに並び、世界の4大宝石と呼ばれています。4000年以上もの長い歴史を持ち、エジプトの女王クレオパトラがこの石を好むがあまり自身で鉱山まで所有していたといわれるほど、古くから女性を虜にしてきた宝石です。アクアマリンなどと同じベリル(緑柱石)という鉱物でできていますが、エメラルドは地中深く圧力の高い過酷な環境で結晶化するため、インクルージョン(内包物)が多い石。内包物が少なく透明度の高い深い緑のエメラルドは非常に希少で、ダイヤモンドと同等の価格で取り扱われることもあるほど。従来インクルージョンの多い宝石は価値が下がりますが、エメラルドの場合はそれが天然石であるという証となり、むしろ個性のひとつとしてとらえられています。
また、その形状にも特徴が。エメラルドは硬度のある石ですが割れやすいため、欠けやすい角を切り取った8角形の「エメラルドカット」と呼ばれるカッティングを施すことが多いです。そうすることで平面が多くなり、緑の色味そのものが際立つという効果も。エメラルドのために生まれたこのカット方法は今では他の宝石にも施され、それぞれの石の美しさを引き出しています。
主な産地はコロンビア。産出量が多く、青色を含まない美しい緑色が特徴的で世界中から高い評価を得ています。中でもムゾー、チボール、コスケスという3つの採掘場からは趣の異なる質の高いエメラルドが採掘されています。

5月の誕生石「エメラルド」の石言葉 

石言葉は、安定・幸福・繁栄・福徳・夫婦愛・恋愛成就・希望

新緑の季節にふさわしい、5月の誕生石エメラルド。ギリシャ神話の愛の女神ヴィーナスに捧げられたとされるエメラルドは「愛の石」と呼ばれ、愛する人と結ばれる力が込められていると信じられていました。恋愛成就や幸せな結婚のお守りとして身につけると願いが叶うそう。パートナーとペアで持つと浮気防止にもなるとか。日本では結婚55周年を「エメラルド婚式」と呼び、長く続く夫婦愛の象徴ともされています。

その美しい緑色は高いヒーリングの力を持っており、疲労や心労を取り除いてくれる心理効果があるとも言われています。「瞳を美しくする」という言い伝えもあり、目の疲労を癒してくれるとも。体や頭がスッキリすることで思考力や判断力が身につくとされ、富と権力の象徴として用いられることもあります。非常にパワーの強いエメラルド。指輪やネックレスとしていつでも身につけていたいですね。

 

Birthstone Collection

クレオパトラも愛した緑の宝石 5月の誕生石エメラルド