まるで美しい海のような水色の石、アクアマリン。ブルーの輝きを見ているだけで癒されると人気の宝石です。アクアマリンは、エメラルドやモルガナイトなどと同じ鉱物、ベリル(緑柱石)の仲間。ベリルは緑の柱という名前を持ちながらカラーバリエーションがとても豊富で、その中で淡いブルーに輝くものがアクアマリンと呼ばれています。
かつてブラジルのサンタマリア・ジ・イタビラ鉱山で採掘されていた深いマリンブルーの宝石が最高品質とされており、その名をとって「サンタマリア・アクアマリン」と呼ばれています。鉱山はすでに閉山されてしまったため、ブラジル産のものは「幻」と言われるほどに希少価値の高い宝石となっています。現在ではアフリカのモザンビーク、ナイジェリア、マダガスカルなどで高品質なアクアマリンが採掘されており、サンタマリア鉱山で採れたものと同等の色味を持つものが「サンタマリア・アクアマリン」と呼ばれ高い人気を誇っています。選ぶ時は、透明度が高く大粒のものがおすすめ。宝石の内部に濁りや傷のないものが高価値ですが、乳白色がかった「ミルキーアクアマリン」も可愛らしいと支持されています。