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チェーン切れ、サイズが変わった、傷ついた!ジュエリーの「困った」は修理で解決


大切な人からの贈り物、何代にもわたって受け継がれてきた大切な品、自分のために奮発した思い出の品。そんな思い入れのあるジュエリーであれば、長い付き合いの中で修理が必要となることもあるでしょう。そんなシーンで役立つ「ジュエリーの修理」についてご紹介します。

服にひっかけてしまうなど、ちょっとしたトラブルでネックレスが切れてしまった!という経験をお持ちの方も多いのでは?お気にいりで“登板回数”が多いものほど、切れるリスクも高まります。ここではそんなネックレスを、どのように修理すればよいのかについて見ていきましょう。

ジュエリーの修理先を探す女性
pressmaster / stock.adobe.com

留め金のカンが開いてしまった! 

ネックレスをつけ外しするときにツメを引いて開く部分を「引き輪」といい、このパーツとチェーンとをつなぐ輪っかのことををカン(環)といい、丸いものは「丸カン」、C型のものは「Cカン」と呼びます。ネックレスで首が絞まる危険を避けるため、カンはある程度の力でかんたんに外れるような仕組みになっています。実はカンの修理はセルフで十分可能。先の長いラジオペンチ2本で、カンの端と端を合わせれば修理完了です。またカンをなくしてしまった場合でも、手芸店や100円ショップなどでさまざまなサイズや形のものが手に入りますのでご安心を。

チェーンの途中で切れてしまった場合 

ネックレスのチェーンの部分が切れた場合はジュエリーショップか修理専門店へ。チェーンの形状や素材、予算によって、ロー付け、共付け、溶接などさまざまな手法があります。ただしチェーンが切れたということは、全体の強度が低下しているということ。「またどこかが切れてしまうかも?」という可能性を残さないために、すっきりチェーンごと交換してしまうのもおすすめです。

真珠のネックレスの糸が切れてしまった場合 

真珠のネックレスの場合は、真珠そのものに穴を開け、そこに化学繊維の糸やステンレスワイヤーを通してつないでいます。糸切れは真珠同士のスレや経年劣化によって起きるため、それを避けるには定期的な糸替えが必要です。もし切れた場合は、バラバラになった真珠をなくさないように一つにまとめて、ジュエリーショップや専門店で糸またはワイヤーを交換してもらいましょう。

大きく?小さく?サイズが変わった指輪の修理方法 

「久しぶりに身につけようと思った指輪が入らない!」「つけっぱなしの結婚指輪がだんだんゆるくなってきた…」など指輪のサイズが変わってしまったことで、お困りの方も多いのでは?ここではそんな指輪をお直しする方法についてみていきます。

ジュエリー職人
mavoimages / stock.adobe.com

指輪の修理で一番多いのは「サイズ変更」 

指のサイズが変わってしまうのは珍しいことではありません。ここではサイズ変更するにはどんな方法があるのかについて見ていきましょう。

◇指輪のサイズを大きくする方法

 1,切り離して素材を足す(プラチナ・ゴールドなど)

溶接ができるプラチナ、ゴールドの場合は、切ったところを拡げ、素材を足します。宝石がついている場合は熱の影響を受けないように石をはずしたり、水に浸けたりながら溶接。一見して継ぎ足されているようには見えません。

 2,金属を叩いて伸ばす(チタン・ジルコニウムなど)

溶接が難しいチタンやジルコニウムなどは叩いて地金を伸ばします。プラチナ、ゴールドの場合でもサイズ変更の度合いが小さければこの方法を採用する場合も。だたし内側の刻印がつぶれたりすることがあるのでプロに要相談です。

 3,内側を削る

指輪の内側を削り内径を拡げます。素材の容積が減ってしまう点、内側に刻印を打っている場合には消えてしまう点を留意しておきましょう。あまり削る容量が多い場合は指輪自体の強度が下がるため、サイズ変更の度合いが小さい場合に限られます。

◇サイズを小さくする方法

 1,切り離して一部分を切除する(プラチナ、ゴールド)

プラチナ、ゴールドの場合は指輪の一部分を切除して溶接し、円周を短くします。デザインや刻印の一部分が欠けてしまうので、短くなったときに不自然にならない部分を切除する必要があります。修理を頼む際にはどこを切除するのか確認しましょう。

 2,内側にパーツを付加し内径を小さくする(複合素材、レアメタル)

切断・溶接ができない複合素材やレアメタルの場合は、指輪の内側に突起やパーツを組み合わせることで、内径を小さくする方法があります。結果的に指輪自体に厚みが出ますので、見た目のボリューム感が変わってしまうことがあります。

 3 ,全体を均等に圧縮し縮める

すり鉢状の穴に叩き込むことで全体を均等に圧縮して縮めます。この場合、内側の刻印を残せることがメリット。ただしデザイン、ボリュームが全周に均一で外側に細工がない場合に限られます。また大幅なサイズ変更には向きません。

傷がついても大丈夫。輝きをとりもどすにはポリッシュで  

どんなに気をつけていても、ジュエリーを長く使用するうちについてしまう傷。買ったばかりのときの輝きを取り戻すにはどうしたらいい?ここではそんなお悩みを解決する方法を見ていきましょう。

指輪ポリッシュ
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細かい傷は磨き直しで 

ジュエリーの傷のメンテナンスは、傷の状態や素材によって異なります。ここでは自分でできるケアも含めて紹介していきましょう。細かい傷であれば、研磨剤を含んだクロスで磨き直すことで目立たなくなります。その後は中性洗剤とぬるま湯を使って研磨剤を洗い流し、やわらかい布で水気をふき取れば輝きを取り戻すことができるはずです。ただしダイヤモンドについた傷は、ダイヤ自体が非常に硬いため、研磨剤では太刀打ちできません。またチタンやジルコニウムなどによる発色加工しているものや、コーティング加工やいぶし加工、つや消し加工が施されているジュエリーは、磨くと加工面が傷んでしまいます。こうしたケースのケアは、ぜひ購入したショップのアフターサービスを活用しましょう。

宝石の「欠け」はリカットを 

宝石に欠けが生じた場合は、ジュエリーから石を取り外して再度、研磨(リカット)することもできます。しかし、キズや欠けの程度にもよりますが、リカットにより石のサイズが小さくなるため、再度セッティングしたときに枠と石が合わなくなる場合も。その場合は枠自体のリフォームが必要となります。欠けの位置や程度によっては、石座をリフォームし「欠けた部分を隠す」という発想もありでしょう。

どこに頼むのがベスト?修理の相談はこちら  

どんな修理法があるかがわかったら、壊れてしまったジュエリーを手にいざショップへ。でも購入店やメーカー、修理専門店など「修理店」の候補がいろいろあって迷ってしまいますね。さて、それぞれどんな違いと強みがあるのでしょうか。

専門家に修理を頼むときはどこへ行けば良い? 

自分の手には負えない傷や破損は、専門家に依頼をしましょう。さて、その際にどこへお願いするのがベストでしょうか。

 1,買ったショップへ依頼

まずは購入したお店に相談するのがベスト。ただしメーカーやブランドによってはマニュアル外の対応ができないため、いわゆる「難易度が高い」とされる修理には応じることできないこともあるようです。

 2,修理リフォーム専門店や工房のある会社へ依頼

修理リフォーム専門店や工房の場合は素材の理解度や技術の習熟度高い職人がいることがほとんどです。ある程度融通をきかせてくれる可能性も大。ショップやブランドで断られた修理にも、対応してくれるケースがあります。

 3,購入したブランドの直営店

もし保証期間であれば、購入店ではなくブランドの直営店に持っていくのがおすすめ。無料で修理してもらえることが多く、きちんと元の状態に直してもらうことができます。そのときには保証書をお忘れなく。

ただし、状態によってはどの店でも対応できないというケースもあることを覚悟しておきましょう。加工を外部の職人に委託しているケースでは1ヶ月以上かかることもあるので余裕を持って依頼してください。さらに海外ブランドの場合は、半年近くかかる場合もあることも覚えておきましょう。

修理はジュエリー職人がいるアトリエへ 

アトリエ甲府本店
アトリエ 甲府店
アトリエ日本橋店
アトリエ 日本橋店

修理を依頼する際は、作業によってデザインが変わってしまったり、刻印・メッセージが薄くなってしまったりなどのリスクがあるため、どの方法で直すのかを事前に確認することが重要です。しっかり直して、ジュエリーに元の輝きを取り戻しましょう

■この記事のポイントのまとめ 

チェーンの形状で異なる切れたネックレスの修理方
大きく?小さく?サイズが変わった指輪の修理方はこちらの方法
傷がついても大丈夫。輝きをとりもどすにはポリッシュで
どこに頼むのがベスト?修理の相談はこちら

チェーン切れ、サイズが変わった、傷ついた!ジュエリーの「困った」は修理で解決