青みがかった光が神秘的な「ムーンストーン」の特徴は?
半透明の乳白色の石から月の光のように神秘的な青みがかった光が現れるのが特徴的なムーンストーン。古代より「月が宿る石」として愛されてきました。ムーンストーンは長石という鉱物の仲間で、内部にある石の層が光の反射・回析を起こすことで、まるで月光のような輝きが発生します。この幻想的な光の効果は「シラー」と呼ばれ、ムーンストーンの一番の魅力。中でも青い光が浮かび上がるシラー効果を持つものは「ブルームーンストーン」として、高い人気を誇っています。この効果を最大限に生かすため、ムーンストーンは他の宝石のように多面体のカットを施さず、石を丸い山形に整えて研磨し、石そのものの光沢や文様を生かす「カボション・カット」にされることが多いです。まさに丸い月の輝きそのものですね。
主な生産地はブラジル、インド、マダガスカル、スリランカ、タンザニアなど。中でもスリランカ産のムーンストーンにはほとんど透明に近い中に淡い青色のシラーを見せるものがあり、このタイプは非常に価値が高いとされています。
6月の誕生石「ムーンストーン」の石言葉
石言葉は、健康・富・長寿・恋の予感・幸運・母性本能・純粋な恋など
ジューンブライドの季節、純白の花嫁にふさわしい白の輝きを放つ、6月の誕生石ムーンストーン。月のように神秘的な光を放つこの宝石は、かつて月の光が固まったものだと信じられており、その輝きは石の中に宿る精霊の光だと考えられていました。満月の夜にムーンストーンを口にくわえると自分の未来が分かるという言い伝えもあったほど、月のパワーを象徴する石として大切にされてきたそうです。中世ヨーロッパでは、恋人同士がムーンストーンをお互いに贈り合う風習があり、「幸福の石」、「恋愛の石」とも呼ばれ、恋愛や幸運を見守ってくれる石ともされています。また、月は女性性の象徴とも考えられていることから、そのエネルギーを持つとされるこの石には女性を穏やかで優しい気持ちにさせてくれる力があるとも言われています。女性特有の体の変化や気分の浮き沈み、感情の高ぶりを鎮めてくれる効果があり、出産を安心して済ませてくれるとも。女性にとってよりどころとなる高いヒーリング効果をもたらしてくれるムーンストーン。心を落ち着かせたい時にはぜひその力を借りてみてはいかがでしょうか。
Birthstone Collection