外出や外食がはばかられる今日この頃、「おうち時間」も長くなる一方。そんな毎日に優しくよりそってくれるのが、ナチュラルな色合いのジュエリーたち。身につけるだけで気分がアガる、「自分のためにつける宝石」を紹介します。
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その自然な色合いに癒やされる ファッションのトレンド「アースカラー」
ジュエリーというとファッションに「華やかさ」や「きらびやかさ」をプラスしてくれるものを想起します。でも近頃は、ナチュラルにしっくりなじむ癒しの色合いのジュエリーが注目されているんです。ここではそんなアースカラーのジュエリーを紹介していきます。
よく耳にするけどはっきりとしない「アースカラーってどんな色」?
「アースカラー」とは、大地や植物、岩石などをイメージしたブラウンやカーキ、オリーブ、グリーンなどを中心としたカラーグループのこと。自然にあらがわないライフスタイルを志向する「ヒッピームーブメント」の全盛期、1970年代頃に生まれたワードです。ここ数年はファッション界のトレンドカラーとして耳にする機会が多かったかもしれませんね。あくまで「ナチュラルさ」をテーマにしたイメージ群の総称ですので、「具体的にはこの色」という正解はありません。しかし手つかずの自然界に存在する色で、そのほとんどがスモーキーな中間色であるという点で共通しているといえます。
アースカラーのジュエリーはさりげなさが魅力
決して華美ではないものの、肌色にしっくりと馴染むアースカラーのナチュラルな色合いは、日常の空気感にも無理なく溶け合うだけでなく、おしゃれ偏差値もぐっとアップしてくれます。ジュエリーでこの色を取り入れることができれば、ファッションコーディネートにもひと味違うトレンド感が漂いそう。そのナチュラルなたたずまいは、おうち時間にさりげない彩りを添える、アクセントに用いるのにもぴったりです。
どんなタイプの石がある?アースカラーの宝石を選ぶ
ひと口に「アースカラーのジュエリー」といっても、なかなかイメージがつきにくいかもしれませんね。ここでは一例として、「アースカラーに輝く宝石」をいくつか挙げてみましょう。宝石名を画像検索してみると、もう少し具体的に見えてきそうですね。
土や砂、植物をイメージさせる宝石たち
まずは「土や砂、陽の光」をイメージさせる【イエロー~オレンジ系】の宝石をいくつか挙げてみましょう。
・イエローダイヤモンド
「ダイヤモンド=透明」のイメージが強いかもしれませんが、実はダイヤモンドの色で一番現れやすいのがイエロー。いわゆる「4C」のグレードにおいてはあまり評価されないイエローダイヤモンドですが、「カラーダイヤモンド」のカテゴリーでは、その色を楽しむ視点で評価されています。
・スモーキークオーツ
和名の「煙水晶」という名があらわす通り、茶色や黒っぽい煙がかったような色を持ち、特に色の濃いものは「モリオン(黒水晶)」と呼びます。古来より魔除けとして用いられ、古代ローマやケルト民族の間では、悪魔祓いや厄除けのお守りとして使われていました。
ほかにはシトリン、ルチルクオーツ、サンストーン、オレンジムーンストーン、インペリアルトパーズ、オニキス、タイガーアイ、琥珀、メノウ、茶蝶貝 夜光貝などがあります。
植物の若芽を思わせる宝石たち
次に芽吹きの色を映したような【グリーン・オリーブ系】の宝石をピックアップします。
・ペリドット
鮮やかなオリーブグリーンの色あいを持つペリドット。その成り立ちから大きな結晶は稀で、クラックのない大粒は非常に高価です。しかし小さくても輝きを放つので存在感があります。
・クロムスフェーン
深いオリーブグリーンに赤、イエロー、オレンジがホログラムのようにゆらめくクロムスフェーン。ダイヤモンドよりも光の屈折率が高く、さらに宝石の内部で複屈折する性質を持つため輝きがひときわ強いことで知られます。
・ほかにはグリーントルマリン、エメラルド、アレキサンドライト、アンブリゴナイト、ミントグリーンベリル、プレナイト、カナリーイエロートルマリン、グリーンターコイズ、翡翠などがあります。
このほかにも海の色を思わせるブルーや、波しぶきを感じさせる乳白色なども含めると、もっと選択の幅が広がりそうですね。
アースカラーの宝石にフィットするカッティングやデザインはこちら
ナチュラルさが魅力のアースカラージュエリーは、宝石のカッティングやデザインもその魅力をおおいに生かしたものを選びたいですね。具体的にはどんなフォルムがあるのか見ていきましょう。
まるい形が愛らしい「カボション」
ナチュラルな色合いをマッチするのは、いわゆる光を石の中で反射させるファセットカットを行わない「カボション」でしょう。特に「シンプルカボション」は半球形のトップに対し平らな底面があるもの、「ダブルカボション」はトップと底面がともに球面となっているものをいいます。カボションのカットといえば通常は楕円形ですが、近年ではファセットカットされていない、フリーフォーム(不定形)のものも含めカボションと呼称する場合もあるようです。
ただ、輝きに優れた性質の石はやはりファセットカットを施してある方が、魅力を十分に発揮できます。最終的には石の表情にあったものを選ぶと良いでしょう。
周囲のデザインはシンプルに
やはり自然界にイメージを託したアースカラーのジュエリーは、デザインも自然なものがよく似合います。例えば風や波をイメージさせる流線型のモチーフや、氷を思い起こさせるキューブ状のもの。また樹木の枝のようなデザインや、岩のようにゴツゴツとした表面処理なども、アースカラージュエリーの持ち味とよくなじみます。石の色を際立たせるように、あえて装飾を削ぎ落としたシンプルなデザインも素敵です。いろいろ検討した上で、ぜひ自分にぴったりのアースカラージュエリーを選んでくださいね。
身につけた瞬間からしっくりくる 選ぶならこんなアースカラージュエリーを
好みのアースカラージュエリーを見つけるなら、たくさん見比べることが一番。柔和でエレガントなもの、すっきりと潔いもの、アーティスティックな雰囲気のもの。あなたはどのアースカラージュエリーが好みですか?
普段づかいにぴったりのアースカラージュエリーは、1点つけるだけでおしゃれ上級者に見せてくれるとっておきのジュエリー。外出できない日も家の中で身につけて、気持ちをU Pしてくれるナチュラルなドレスアップを楽しみましょう。
■この記事のポイントのまとめ
その自然な色合いに癒やされる ファッションのトレンド「アースカラー」
どんなタイプの石がある?アースカラーの宝石を選ぶ
アースカラーにフィットするカッティングやデザインはこちら
身につけた瞬間からしっくりくる 選ぶならこんなアースカラージュエリーを