深い赤が魅惑的な輝きを放つ「ガーネット」の特徴は?
ガーネットは単体の宝石ではなく、硬度や色が異なる鉱物グループの名前。結晶が集まった状態で産出されることから、名前の起源は、ラテン語で『種子』という意味の『granatus』に由来するとされており、その様子がザクロの実に似ていることから日本では「ザクロ石」とも呼ばれています。すべての大陸の変成岩(熱と圧力によって変質された岩石)で発見され広く普及しているため、比較的リーズナブルに手に入ります。
ガーネットと聞いて思い浮かべるのは深くて濃い赤色の宝石ではないでしょうか?でも実は、ガーネットには化学成分などの違いでグリーン、オレンジ、ピンクがかったオレンジ、深く彩度の高い紫がかったレッドなどさまざまな色合いのものがあります。中でも鮮やかな緑色の「ツァポライト」や「デマントイドガーネット」は非常に希少価値が高いそう。一般的な赤色のガーネットは、赤が濃過ぎず透明度の高い方が価値が高いと言われているので、ぜひ選ぶ時の参考に。
1月の誕生石「ガーネット」の石言葉
石言葉は、真実・友愛・忠実・勝利・生命力・活力・貞操 など
1月の誕生石ガーネットは、ザクロに似たその形から「実りの象徴」とされ、目標に向かい積み上げてきた努力の成果を実らせて成功へと導いてくれる石、と言われています。1年の始まりにとてもふさわしいストーリーですね。その歴史は非常に古く、なんと5000年以上も前から存在していたとのこと。旧約聖書の「創世記(6章-9章)」に記されている「ノアの方舟」では、ガーネットが灯りの代わりになって方舟を救ったという伝説も。そんな歴史からか、ガーネットは危険の接近を警告する能力があるとしてお守りとしても愛用されていました。中世ヨーロッパ時代にはその濃い赤色が血液と結び付けられ、十字軍の戦士が勝利や厄除け、忠誠心を高めるために甲冑にはめ込んでいたという言い伝えもあり、事故や怪我から身を守るために持つと良いとされています。また、ガーネットの「実り」の効果は恋の成就にも効果があるそう。大切な人との不変の愛を願うなら、ぜひアクセサリーとしてガーネットのパワーを身につけてはいかがでしょうか。
Birthstone Collection